韓国の独立運動家・安重根は日本でも“英雄”、追悼し続ける日本人を韓国ネットが称賛

Record China    2019年3月27日(水) 17時10分

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伊藤博文を旧満州のハルピン駅構内で暗殺した独立運動家の安重根が処刑されて109年を迎えた26日、韓国・KBSが「日本にも安重根を英雄と称える人がいる」と伝え、注目を集めている。写真は安重根が処刑された旧旅順監獄(中国遼寧省大連市)。

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2019年3月26日、伊藤博文を旧満州のハルピン駅構内で暗殺した独立運動家の安重根(アン・ジュングン)が処刑されて109年を迎えた。韓国や中国で追悼が行われる中、韓国・KBSが「日本にも安重根を英雄と称える人がいる」と伝え、注目を集めている。

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記事は、宮城県の大林寺にある安重根記念碑を紹介している。記念碑は、安重根が処刑される直前に千葉十七に贈った遺墨が韓国に返還されたことを記念し、1981年に設置された。千葉十七は、安重根が中国で処刑された際に刑務所の看守だった人物。安重根の人間性や思想に尊敬の念を抱いていたとされる。

記事によると、大林寺では毎日のように安重根に追悼の祈りが捧げられているが、過去には一部の日本人から「撤去せよ」と脅迫を受けることもあった。しかしそうした中でも、2002年には地域の市民団体により新たな追悼碑が設置された。同団体会長は「国のために身を捧げた安重根義士の考え方は当然のもの。いつの時代も同じだ」と話したという。同団体は日本全国を回って講演会を行い、安重根の思想を伝え、追悼碑建立のための募金を集めた。追悼碑には「安重根義士の信念と共に生涯を過ごした千葉氏の心を日韓両国が共有してほしい」との願いが込められているという。

記事は最後に「日本市民らは現在も毎年、安重根義士の殉国日には韓国を訪れ、誕生日には日本で行事を開催し、安重根義士を追悼している。平和のために侵略をやめよという安重根義士の東洋平和思想は日本で脈々と受け継がれている」と伝えている。

これに、韓国のネットユーザーからは「こういう日本人は尊敬に値する。ありがたい」「敵からも学ぼうという日本人の姿勢は素晴らしい」「こういう精神が今の先進国日本を作り上げた」など称賛の声が上がっている。

また「それなのに日本政府は今も歴史歪曲(わいきょく)を続けている」「歴史を認め、素直に謝罪できる人が日本の首相になるべきなのに」「韓国国民が嫌っているのは一般の日本市民ではなく、日本の過去を美化し、これを繰り返そうとする政府」「日本政府は安義士の遺骨を早く見つけて韓国に戻してほしい」など、日本政府に対する不満の声も多い。

その他「韓国の子どもたちの中で今日が何の日か答えられる子は何人いるだろう?」「安義士の殉国から109年の日なのに韓国では大きく報じられていない。がっかりだ」と嘆く声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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