<尖閣・南シナ海問題>中国が静かに進める学術と地図の戦争―米紙

Record China    2013年2月22日(金) 6時42分

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15日、米紙ワシントン・ポスト電子版は記事「中国が静かに進める隣国との地図争い」を掲載した。写真は2012年11月に出版された三沙市の地図。係争地である南シナ海の中国領有権を示す内容となっている。

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2013年2月15日、米紙ワシントン・ポスト電子版は記事「中国が静かに進める隣国との地図争い」を掲載した。

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海洋領土をめぐる中国と隣国との対立が激化している。戦闘機のスクランブルや暴力的な反日デモなど派手な動きが目につくが、その一方で中国は静かな戦いも進めている。歴史史料の収集整理や学術研究の取り組み、地図の製作などを通じて自国の主張を確固たるものにしようとしている。

ある中国研究者は過去と現在で政府の態度が真逆に変わったと驚きを見せている。かつては二国間関係の安定こそが最重要課題だとして、尖閣に関する研究などは発表する場が与えられなかった。しかし2010年の尖閣諸島沖中国漁船衝突事件以後、研究を規制すれば中国の領有権主張を弱めるとして、規制がほぼなくなったという。

とりわけ注目されるのが地図。古代に制作された地図の収集や整理だけではなく、現在における紛争領域の地図を製作することで主権を表明しようとする試みが活発になっている。昨年から公布が始まった中国の新しいパスポートには南シナ海ほぼ全域を中国の海洋領土と主張する破線が書かれており、係争国の反発を招いた。(翻訳・編集/KT)

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