恐竜の寄生虫ではなく蚊の仲間だった…ジュラ紀の化石から新発見―英ネイチャー誌

Record China    2013年2月21日(木) 18時10分

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20日、恐竜に寄生するノミの祖先だと考えられていた謎の昆虫について、中国の研究チームが「水陸両生のハエである」と定義づけたことがわかった。

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2013年2月20日、恐竜に寄生するノミの祖先だと考えられていた謎の昆虫について、中国の研究チームが「水陸両生のハエである」と定義づけたことがわかった。

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中国科学院南京地質古生物研究所の黄迪頴(ホアン・ディーイン)研究員が率いるグループは、中国・内モンゴル自治区の道虎溝ジュラ紀中期九龍山層(Daohugou Biota/約1億6500万年前の地層)で発見された13体の“謎の昆虫”Strashilaの化石に関して、今月20日付で英学術誌・ネイチャー(電子版)に「ジュラ紀の水陸両生のハエと、その幼体における特徴について」という論文を発表した。

同グループは2012年3月9日付のネイチャー誌で「中国の中生代(約2億5000万年前〜約6500万年前)、多様化への過渡期にあった巨大ノミの化石」と題した研究成果を発表しており、この謎の昆虫・Strashilaについては「依然として謎である」としていた。1992年、その存在が初めて世界に発表された際、ロシアの学者は「すでに知られている昆虫類のいずれとも著しく異なるもので、どの分類にも属さない」としていた。

最近ではStrashilaは恐竜や翼竜に寄生する外部寄生虫であり、ノミの仲間であると考えられていた。しかし、羽のない蚊のような形態をしていることから、今回の研究では「外部寄生虫の特徴を持ち合わせていない」として、ノミの祖先というよりもハエやカに近い分類であると結論付けた。双翅(そうし)目糸角(しかく)亜目ハネカ科に属するという。羽化した後ごく短い間は羽を持っており飛行も可能だが、その後は羽根が抜け落ちて水中で交配、そのために羽をもったままの状態で化石となっている個体が少ないのだろうと考えている。成虫となった後は摂食をせず、わずかな時間しか生きない可能性もあるという。(翻訳・編集/愛玉)

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