尖閣からすごすごと戻ってきた巡視艇に「海上の戦力増強を」、台湾世論高まる―本日の中国TOPニュース

Record China    2013年1月30日(水) 7時0分

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24日、尖閣諸島の領有権を主張する台湾と香港の民間活動家団体が、漁船で接続水域にまで入った。これを受けて台湾では、「海岸巡防署の戦力増強を」との世論が高まっている。写真は2012年9月、尖閣防衛を掲げて台湾・宜蘭県に集結した漁船。

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2013年1月24日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張する台湾と香港の民間活動家団体が、漁船で接続水域にまで入った。漁船には台湾・海岸巡防署(=海上保安庁に相当)所属の巡視艇4隻が同行するというものものしいもの。本来は上陸を目指していたが、日本の公船と対峙(たいじ)する事態となり、やむなく引き返すに至った。これを受けて台湾では、「海岸巡防署の戦力増強を」との世論が高まっているという。台湾メディアの報道を中国紙・環球時報が伝えた。

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海岸巡防署の巡視艇は海上保安庁の公船と対峙した際、放水などの妨害を受けた結果、衛星アンテナが破損し、最終的には民間団体の目標を果たさせないまま台湾へ帰港した。

台湾東森新聞の報道によると、実は台湾では昨年よりすでに、海上防衛策の強化に乗り出している。12月には、新たに2000トン級のフリゲート艦「新北」を投入する予定だったという。「新北」は40ミリ砲や高圧放水装置を搭載し、南シナ海や尖閣諸島海域を防衛する重役を担うとみられる。しかし結果的に、その正式投入は今年3月に延期された。これは2012年12月に第17回日台民間漁業協議の予備会合が開催されることに配慮し、軍事面で日本を刺激しないためのものだった。

しかし、今回の民間漁船騒動を受け、日本側は次回の予備会合の延期を示唆。台湾も“今度こそは”と「新北号」の正式投入を宣言したというのが経緯のようだ。28日にも試験航行や実弾射撃訓練に移るとも報じられている。(翻訳・編集/愛玉)

※<本日の中国TOPニュース>では、中国の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年1月29日付の中国大手ポータルサイト・網易(Sina)のランキング6位の記事。

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