“北京咳”…北京滞在時だけ発症する呼吸器疾患、外国人在住者が命名―本日の中国TOPニュース

Record China    2013年1月21日(月) 14時2分

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21日、年初から重篤な大気汚染の状況が報告され、国内外で大きな注目を浴びた北京市。外国人在住者の間では、北京に滞在しているときにだけ発症する呼吸器症状を“北京咳”と呼んでいるという。写真は北京市の医院。

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2013年1月21日、年初から重篤な大気汚染の状況が報告され、国内外で大きな注目を浴びた北京市。外国人在住者の間では、北京に滞在しているときにだけ発症する呼吸器症状を“北京咳”と呼んでいるという。経済参考報。

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北京に越してくるなり発症し、北京を後にするとけろりと治ってしまう。そんな呼吸器症状が、嘲笑の意味もこめて“北京咳”と呼ばれているという。主に12月〜4月の期間、から咳やのどのかゆみに悩まされるという。外国人だけでなく、南部から越してきた人にも、こうした症状に悩む人が少なくないとか。

今月中旬、北京では記録的な空気汚染が連日にわたって続き、ある小児科医院には呼吸器症状を訴える児童が1日あたり800人も来院したという。この原因となっているのが“PM2.5”である。大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒径2.5マイクロメートル以下のものを超微粒子 (PM2.5)と呼んでいる。大気中の有害な重金属や酸性酸化物、有機汚染物質など化学物質や細菌、ウィルスを吸着し、これを吸い込むと呼吸器系をはじめとしたさまざまな疾患の原因にもなる。

北京大学公共衛生学院労働衛生・環境衛生学の潘小川(パン・シアオチュアン)教授は、この“北京咳”について「北京特有の現象ではない」と説明する。北京以外にも環境汚染の深刻な大都市ではアレルギー体質の人にこのような症状がみられるという。個人の免疫力によってみられる環境不適応症状のひとつで、大きく気にする必要がないとしている。また、北京大学人民医院呼吸器内科の何権瀛(ホー・チュエンイン)主任も、「このような症状は喫煙や暴飲暴食などの生活習慣や当地の気候、大気汚染などの複合的な原因によって引き起こされるもので、北京だけの症状というのは医学的になんら根拠がない」と怒りを隠さない。

世界衛生組織の2000年の統計では、世界で8万人が都市部の大気汚染によって亡くなっている。うち3分の2はアジアの途上国で占められているという。(翻訳・編集/愛玉)

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