日本はアジア・太平洋地域の安全上、必要不可欠なパワー―米シンクタンク

Record China    2013年1月21日(月) 5時30分

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17日、米の外交戦略研究家は、日本がアジア・太平洋地域の安全上、必要不可欠なパワーであるとの見解を示した。写真は中国のミサイル駆逐艦「広州」。

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2013年1月17日、米シンクタンク・CFR(外交問題評議会)のウェブサイトは、「日本は衰退しているのか?」と題したシリーズ記事で、外交戦略問題の専門家、ジェフリー・W・ホーナン氏の見解を掲載した。18日付で米華字メディア・多維新聞網が伝えた。以下はその要約。

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第2次世界大戦敗戦後、日本の防衛力は自衛隊を維持する範囲にとどまり、その活動も国内のみに限られていた。だが、米国と足並みをそろえるため、自衛隊は活動範囲を世界に広げた。平和維持活動でイラクや他の地域に駐留し、海上自衛隊はソマリア沖のアデン湾に派遣され、各国の軍隊と海賊対処活動を行っている。

日本の防衛予算は削減傾向にあり、自衛隊の活動範囲は憲法により制限されているが、日本は米国に次ぐ軍事大国であり、日本が地域安全上果たす役割はますます重要になっている。オーストラリアとインドは日本の新しい地域安全上のパートナーであり、日本は軍事活動の範囲を大きく広げようとしている。日本は現在東南アジア諸国との連携を強めようとしているが、それはマラッカ海峡における日本の石油タンカーの安全航行だけでなく、中国が領有権を主張している南シナ海の自由航行をも手に入れることが目的だ。

日本はアジア・太平洋地域の国々と手を結ぶことで、同地域の安定に積極的に貢献し、中心的メンバーとして地位を占め、その卓越した能力で地域平和を促進するだろう。

衰退が取り沙汰されている日本だが、地域の安全と安定のためには欠かせない国の一つである。こうした日本の行動を中国は「中国を抑え込もうとしている」と誤解している。日本は最も穏やかかつ挑発的ではない方法で地域の安定を図り、それが日本の国家利益にもつながっているとみなすべきだ。

日本は現在、人口の急激な減少と公的債務の増加という二つの問題を抱えている。これらは経済や軍事力に大きな影響を与え、安全と外交的イニシアチブの確立を阻害することに。日本の指導者がこの問題を解決できれば、アジア・太平洋地域の安定のために強いリーダーシップを発揮することができるが、もし失敗すれば、日本は軍事戦略から完全撤退することになる。この地域の安全と安定を守るためには、日本に代わる国は他にない。日本は必要不可欠な存在なのだ。(翻訳・編集/本郷)

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