生まれてすぐ申し込んでも間に合わない?北京の養老院は100年待ち―英紙

Record China    2013年1月20日(日) 12時34分

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16日、高齢化が急速に進む中国では、養老施設の不足が深刻で、北京のある養老院では入居待ちの高齢者が100年後分まで埋まっている。写真は北京の養老院。

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2013年1月16日、英紙デイリー・テレグラフによると、高齢化が急速に進む中国では、養老施設の不足が深刻で、北京のある養老院では入居待ちの高齢者が100年後分まで埋まっている。18日付で環球時報が伝えた。

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中国では高齢化が急速に進んでおり、15年には60歳以上の人口が2億2000万人に、今後40年以内に5億人に達し、その時の総人口約15億人の3分の1を占めると推測されている。

中国ではこれまで、年老いた親は成長した子供たちと一緒に暮らし、子供たちが親の老後の面倒をみてきた。しかし、1979年の一人っ子政策の導入によって出生率が大幅に低下し、高齢者だけでの生活を強いられるケースも急増している。

北京では現在約45万人の高齢者が一人暮らしをしている。しかし、北京には公立の養老院が215カ所、私立の養老院が186カ所があるのみで、高齢者100人につきベッド3床しかない。これに対し、北京市民政局は養老施設の大幅な拡張を表明し、15年までにベッド12万床を増床すると確約している。

上海の養老施設の状況も北京と同様に非常に逼迫しており、上海市政府は養老施設の拡張とケア人員の大幅な増員計画を打ち出している。上海のある私立養老院では、数年前まで60床のベッドをいかに埋めるかに苦労してきたが、2〜3年前から状況が変化し始め、ここ数カ月間は問い合わせの電話が鳴りっぱなしだという。関係者は「昔は親を養老院に入れたりすれば近所の人から非難されたものだが、今は状況がまったく変わった。親の側も一人での生活を望むようにさえなっている」と話した。

一方、中国政府の養老政策は、高齢者の90%は家庭で、7%は公立の養老施設で、3%は私立の養老施設でというこれまでどおりの政策を継続する可能性が高いという。(翻訳・編集/HA)

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