南方週末問題での当局の常套句「国外の敵対勢力が策動」に、ネット上で大批判―米メディア

Record China    2013年1月9日(水) 11時33分

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7日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは、中国の週刊紙・南方週末の新年の社説が改ざんされた問題で、中国語版ツイッターが議論百出の様相を呈していることを伝えた。写真は南方週末本社ビル。

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2013年1月7日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは、中国の週刊紙・南方週末の新年の社説が改ざんされた問題で、中国語版ツイッターが議論百出の様相を呈していることを伝えた。以下はその内容。

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中国の週刊紙・南方週末の新年の社説が広東省共産党委員会宣伝部によって強制的に修正され、見るも無残な駄文となって発表された。

総書記に就任した習近平(シー・ジンピン)氏は、この2カ月の間、開明的、開放的、改革に前向きというイメージの創出に躍起になってきた。だが、その表向きの姿に疑いの目が向けられ、イメージは修復困難かと思えるほどに傷ついている。この局面に当局は焦りを見せ、厳粛かつ真剣な対応策を打ち出している。その一つが、責任を「国外の敵対勢力」に転嫁するというものだ。

共産党の機関紙『人民日報』傘下の『環球時報』は長文の評論を掲載し、今回の事件とは全く無関係の、現在米国に居住する盲目の人権活動家、陳光誠(チェン・グアンチョン)氏の名前を挙げ、国外の敵対勢力が騒動を起こしている証拠だとしている。

この事件を受け、メディア関係者や知識人と当局が言論の自由、出版の自由の問題をめぐって対立している。中国の一部都市では、様々な形式、人数による抗議が起こっている。1月7日、相当数に上る人々が南方週末本社ビル前で抗議活動を行った。

SNS隆盛の今日、今回の事件は無数のネットユーザーやメディア関係者、学者が先を争って自己主張するカーニバルの様相を呈している。共産党のコントロールを受けるメディアがこの話題に関する報道、評論を禁じられている件について、中国語版ツイッターでは、検閲によって言論を制限することの誤りと危険性について痛烈な指摘がされている。彼らの言論はは17世紀英国の文学者、政治家のジョン・ミルトンを想起させる。

ミルトンは1644年に、「違法に」私家版の『言論・出版の自由』を発行したが、そこで述べられている多くの視点は、言論の自由、出版の自由の法的基礎となっており、今日における世界の普遍的価値の重要な一部分をなしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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