台湾で急増する中国人観光客、「野放しでは香港の二の舞いに」=香港専門家が警告―台湾紙

Record China    2012年12月29日(土) 6時20分

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26日、中国本土からの観光客が急増している台湾について、香港科学技術大学教授が「このままでは香港の二の舞いになってしまう」と警告している。写真は台湾を訪れる中国人観光客。

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2012年12月26日、台湾・聯合報によると、中国本土から訪れる観光客の急増が原因となって発生する問題に台湾が直面していることについて、香港科学技術大学教授が自身の見方を発表した。「このままでは台湾は香港の二の舞いになってしまう」と警告している。

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ここ数年で、香港は中国本土から訪れる観光客の数をコントロールできなかったことから様々な社会問題が発生しているが、記事は「台湾も香港と同じ状態になりつつある」と指摘。中国本土からの観光客が特産品の茶葉を買いあさることで在庫不足に陥り、ベトナムなどから輸入した茶葉を販売せざるを得なくなっていることが台湾産茶葉の信用を落とす結果につながっており、同様の事例は枚挙にいとまがないとしている。

2012年末までに中国本土から台湾を訪れる観光客は700万人を超え、2013年にはさらに倍増するとみられているが、それに伴ってレストランやホテル、移動手段、医療サービスなど様々な分野で価格が上昇しており、現地台湾に住む一般の人々の不満も大きくなっている。

台湾は香港と比べて広く、海を隔てているなど地理的に有利な条件を持っているが、台湾政府は香港政府と同じく一部産業からの圧力で有効な対策が取れないまま中国本土からの観光客を受け入れ続けている。今後こうした状況を野放しにして本土観光客がさらに増加すれば、観光客を狙った詐欺行為や現地住民と観光客の間での摩擦などが増え、現在の香港と同じ状態になってしまうと教授は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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