2013年に世界進出を加速させる中国企業13社=多業種にわたる企業買収を展開―米誌

Record China    2012年12月25日(火) 11時55分

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23日、米誌フォーブスは、2013年の世界展開が注目される企業13社を取り上げ、海外企業の買収状況と今後の展望を紹介した。写真はレノボのスマートテレビ。

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2012年12月23日、米誌フォーブスは、2013年の世界展開が注目される企業13社を取り上げ、海外企業の買収状況と今後の展望を紹介した。

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中国企業の海外進出が過去最高の規模に達し、この勢いは来年も続くと予測されている。中国商務部のデータによると、2012年の10月までに、中国の非金融類対外直接投資額は前年同期比26%上昇の580億ドル(約4兆9170億円)に達した。中国企業による海外進出はその数だけでなく、その投資事業や分野も多様化が続いている。

中国の対外直接投資は、長きにわたってアフリカや南米といった新興市場での原材料供給の確保を特徴としてきた。だが、ここで紹介する13社からは、対外投資の新たな傾向が見て取れる。石油やガス等の戦略物資への投資はもちろんのこと、エレクトロニクス、エンターテインメント、スポーツウェアから豪華ヨットなど、様々な業種にわたっている。これらの企業が海外へ進出するのは、世界市場で新たな販売ルートの獲得、国際人材の育成、ブランドの知名度アップ、先進技術の獲得などが目的となっている。

1.レノボ(聯想)(電気機器)

2012年9月、レノボは現金と株式合わせて1億4700万ドル(約124億6400万円)でブラジルの電気大手CCEを買収した。2011年にはドイツのPCメーカー、メディオンを買収し、さらに日本のNECとの合弁会社を設立しており、来年にはさらに大きな買収を行うと予想されている。

2.ファーウェイ(華為)(通信機器)

2012年、米下院の諜報委員会は、ファーウェイとZTEの通信機器が米国の安全を脅かすと認定し、各メディアのトップニュースとなった。だが、それでもファーウェイの国際市場における快進撃はとまらない。欧州では7000人以上を雇用し、さらに英国で20億ドル(約1700億円)を投資し、フィンランドに9000万ドル(約76億3065万円)を投じた研究センターを開設する計画を発表した。

3.ワンダ・グループ(万達集団)(娯楽・不動産)

今年9月、大連ワンダ・グループによる米映画館チェーンAMCを26億ドル(約2204億4100万円)で買収し、中国企業による米国企業の最高額を記録した。来年にはある英国企業の買収も予定されており、ハリウッドとの協力についても協議が進んでいるという。

4.三一集団(建設機械)

今年1月末、三一集団は4億ドル(約339億円)を超える額でドイツの建設機械大手プツマイスターの株式90%を取得した。これにより、三一集団は米キャタピラー、日本のコマツにならぶ巨大企業に変貌を遂げた。ドイツ、米国、ブラジル、インドに工場を持ち、サハラ以南のアフリカにおける業務も拡大を続けている。

5.中国海洋石油(中海油、CNOOC)

2005年、中海油は米ユノカル石油の買収を試みたが失敗に終わった。2011年には、20億ドル(約1695億円)カナダのオイルサンド会社OPTIを買収、さらに150億ドル(約1兆2700億円)でカナダのネクセンを買収した。2013年にも中海油とライバルの中石化(シノペック、Sinopec)等の中国企業による各国のエネルギー資源の購入が続くと予想されている。

その他、海外投資に注目が集まっている企業として、光明食品(食品)、李寧(スポーツウェア)、ハイアール(家電)、山東重工(建設機械)、ZTE(通信機器)、テンセント(オンラインゲーム)、アリババ(電子商取引)、吉利汽車(自動車)が挙げられている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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