日中韓北「二世・三世指導者」の時代に突入、歴史の怨念で衝突避けられず―米華字メディア

Record China    2012年12月22日(土) 15時30分

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20日、中国、日本、韓国、北朝鮮では、相次いで「二世・三世」の新指導者が誕生し、この緊迫状態にある4カ国の関係が今後どのような動きを見せるのかが注目されている。写真は中国、韓国、日本それぞれの新指導者。

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2012年12月20日、米華字メディア・多維新聞によると、習近平(シー・ジンピン)氏が間もなく中国の新指導者となるのは言うまでもないことだが、日本でも安倍晋三氏が首相に返り咲く日が近づいている。そして、つい先日、韓国でも新しい大統領が選出された。これに亡き父から政権の座を引き継いだ北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)氏を加えれば、世界で最も緊迫した地域で4人の新指導者が相次いで誕生することになる。

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この状況はあたかも、さらなる危険な時代の幕開けを予告しているようだ。今年29歳になる北朝鮮の指導者・金正恩氏は、新指導者の誕生を祝う祝砲でも上げるかのように、長距離弾道ミサイルの発射を強行した。ほどなくして、今度は中国が尖閣諸島上空に海洋監視機を出動し、日本が「中国の領空侵犯だ」と主張する事態を引き起こした。中国機による領空侵犯は自衛隊が統計を取り始めた1958年以来初めてのことだ。

アジア外交の表舞台の裏に隠されているのは、いまだ解決の糸口が見つからない歴史問題の残骸である。衝突の背景に必ず潜んでいる植民地支配と戦争の記憶は、各国の新指導者にも鮮明に反映されている。

金正恩氏は、北朝鮮の「永遠の主席」として崇拝されている金日成(キム・イルソン)氏の孫である。日本の植民地支配から朝鮮半島を解放する上で、金日成氏は極めて重要な役割を果たしているという。

習近平氏は、共産革命に参加した生粋の革命戦士である習仲勲(シー・ジョンシュン)氏の息子である。日本の侵略から中華民族を守るために戦った中心人物だ。

安倍晋三氏は、太平洋戦争時の東條内閣の商工大臣だった岸信介氏の孫である。岸氏は日本占領下の「満州国」の統治に携わっていた人物である。

そして、韓国初の女性大統領となる朴槿恵(パク・クネ)氏の血筋もまた実に濃い。朴槿恵氏は朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の娘である。朴正煕氏は1961年に軍事クーデターを起こして大統領の座に就き、1979年に暗殺されている。大統領在任期間中、韓国経済の目覚ましい成長に貢献した人物だ。

世代を超えて、今再び二世、三世同士による争いが始まろうとしている。中国、日本、韓国、北朝鮮は互いに恨みを抱えており、それぞれ二国間の対立関係にある。この4カ国が今後どのような展開になるのかは全く予測不可能である。中でも「韓国と北朝鮮」の関係、そして最も手ごわい「韓国と日本」の関係、さらには最も予測困難な「中国と日本」の関係が大きな注目を集めるだろう(翻訳・編集/XC)

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