ヴィトン、エルメス、グッチの偽物50億元相当を押収=米中が共同で大型知財事件を捜査―仏メディア

Record China    2012年11月21日(水) 14時18分

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19日、米中が共同で国際的な知的財産権侵害事件を解決し、50億元(約655億円)相当のルイ・ヴィトン、エルメス、グッチなどのブランドバッグ2万点を押収していたたことが明らかになった。写真は偽ブランド品生産の現場。

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2012年11月19日、ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)の中国語サイトによると、米中の協力で国際的な知的財産権侵害事件を解決し、50億元(約655億円)相当のルイ・ヴィトン、エルメス、グッチなどのブランドバッグ2万点を押収した。

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容疑者は73人、生産・販売拠点37カ所を閉鎖、累計で96万点以上の偽ブランド品を生産販売していたことが明らかになった。

事件は今年5月に解決されていたが、中国メディアに情報が伝わったのは最近のことだった。偽ブランド品を作るための原料の布1098巻、裁断機、エンボス機、レーザー彫刻機など17台、資金管理に使用された通帳、銀行カード計91枚(冊)が押収された。

中国の警察と米国移民税関執行局が共同で捜査を行い、米国、中東などをはじめとする多数の国と地域に送られていた偽ブランド品の生産拠点を根絶した。

2012年初頭、ルイ・ヴィトンの偽物を大量製造している国際犯罪グループが存在するという通報を受けた広州市公安局が捜査を進めていた。公安部が直接指揮を取り、米国なども巻き込んだ大型捜査案件は「藍色計画(プロジェクト・ブルー)」と名付けられた。

公安部の指揮の下、広東省、福建省、安徽省の警察が、首謀者や生産加工、保管、輸送、通関手続、資金の往来等の事実を突き止め、5月29日、中心人物である銭軍(チエン・ジュン)容疑者が製品を米国へ輸出しようとしていたところを逮捕し、一連の犯罪行為を摘発した。

報道によると、カバン職人だった銭容疑者は、2004年頃からショッピングモールで自作のカバンの販売を始め、その後ブランド品の偽造に携わるようになったという。

銭容疑者は各ブランドの写真が掲載された本を購入、別の業者に型板の作成を発注し、見習い職人でも容易に制作できるよう細かなサイズを明記させていたという。その後材料と加工機械を手配し、従業員を雇って偽ブランド品を製造していた。

押収されたブランド品の品質はきわめて低く、一個あたりの儲けも2〜3元(約26円〜39円)程度だったが、銭容疑者は大量生産を行うことで大きな利潤を得ていたという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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