中国がロシア製兵器を再び大量購入か=両国の軍事協力、新たなピークへ―露メディア

Record China    2012年11月22日(木) 5時7分

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19日、露国際ラジオ放送局は、中露の軍事協力関係が拡大傾向にあると報じた。20日からは例年通り、両国の軍事提携会議が行われている。写真は2011年11月、広東省珠海市の珠海航空ショーに参加した露空軍のアクロバット飛行チーム、ルースキエ・ヴィチャージ。

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2012年11月19日、ロシア国際ラジオ放送局ヴォイス・オブ・ロシア(電子版)は「中露の軍事協力関係、継続して拡大へ」との記事を掲載した。ロシアで国防相が更迭され、中国共産党軍事委員会のメンバーが交代したばかりのこのタイミングだが、例年行われている中露軍事技術提携委員会の会議は当初の予定どおり11月20日に行われた。環球網の20日付の報道。

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会議は両国の国防相が出席するもので、1992年から毎年開催されている。そのわずか2週間ほど前、ロシアではプーチン大統領がセルジュコフ国防相を更迭し、さらに総参謀長などの軍部高官が相次いで解任される事態となった。しかし、会議は中止にはされず、後任のセルゲイ・ショイグ国防相はわずかな準備期間を経て会議に臨んだ。

2006〜2007年には両国の軍事技術提携関係が冷え込んだこともあったが、その後に関係は回復。中国はロシア製エンジンを用いて新型兵器を製造し相互依存と信頼関係を深めるなど、提携の内容は徐々に変化しつつある。2011年にはロシアの武器輸出総額に占める中国の割合は15%にものぼり、ロシア戦略・技術分析センターのワシリー・カシン氏は、「両国の軍事協力関係は新たなピークを迎えている」と指摘している。

ロシアのメディアは、中露が2012年に入ってから少なくとも2件の大規模な販売契約を結んだと伝えている。Mi-171多目的ヘリ52機、AL-31F航空エンジン140基の提供を含む、総額13億ドルにのぼる契約とみられる。それ以外にも、中古のIl-76ジェット輸送機10機などが中国に売却されている。

今回の会議ではSu-35多用途戦闘機やS-400長距離地対空ミサイルシステムの中国への提供や、ウリヤノフスクの工場で製造されたIl-76の提供などのほか、東アジアにおける領土問題に端を発する軍事・政治情勢についても話し合いが行われると見られている。(翻訳・編集/岡田)

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