「野鳥に対しいたわりの心を!」村民の小遣い稼ぎの犠牲になる渡り鳥―福建省福州市

Record China    2012年11月17日(土) 12時24分

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14日、福建省福州市を流れる川の付近では、愛鳥家たちが同地区に越冬で訪れるコハクチョウの姿を見るために集まっていた。しかし彼らの目に飛び込んできたのはコハクチョウの優雅な姿ではなく、野鳥を捕るために設置された多くの危険な網だった。

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2012年11月14日、福建省福州市を流れる川の付近では、愛鳥家たちが同地区に越冬で訪れるコハクチョウの姿を見るために集まっていた。しかし彼らの目に飛び込んできたのはコハクチョウの優雅な姿ではなく、野鳥を捕るために設置された多くの危険な網だった。海峡都市報が伝えた。

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同地区に取材に来ていた記者は網に絡まったカモを救出したが、ほかにも野鳥が網にかかっており、その大部分が息絶えていた。網は高さ2〜3mで幅10m余りにわたり広がっていた。

これらの網は近くの村民が小遣い稼ぎのために設置したもの。というのも周辺のレストランでは野鳥などの珍味を店の売り物とするところが少なくないため、野鳥の販売には苦労しない。そのため周辺の村民は野鳥狩りを副業としていたが、2010年からメディアが同地区で中国国家保護動物に指定されているコハクチョウが越冬すると報道したのをきっかけに、現地政府が周辺の警備を強化した。村民たちは堂々と野鳥を捕えることはできなくなったが、それでも小遣いが欲しい村民たちは、日が沈んだ夜に網を設置し、日が昇って間もない朝方に回収するなど、警備の目をかいくぐっている。

愛鳥家の市民によると、福州市の生態環境は近年改善されており、それに伴い同市に越冬で来る渡り鳥が増えている。しかし野鳥狩りの現状に愛鳥家たちは一様に心を痛めているという。愛鳥家たちは、「はるばる訪れた“客人”に対していたわりの心を持って接してほしい」と語っていた。(翻訳・編集/内山

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