粉飾決算ならぬ「粉飾履歴書」が横行する中国、大学生の求職活動で―米メディア

Record China    2012年11月5日(月) 6時51分

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2日、中国では、大学生が就職活動で有利になるよう、やってもいない課外活動やボランティア活動などを自分の履歴書に勝手に書き込む行為が横行しているという。写真は重慶大学の卒業式。

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2012年11月2日、米ラジオ局の自由アジア放送(RFA)中国語版ウェブサイトは、中国で横行する大学生の履歴書粉飾について伝えた。

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中国では毎年680万人の大卒者が就職活動をするが、その際、就職希望先に提出する履歴書の多くが粉飾されているという。大学在学中に行った華々しい社会経験やボランティア活動、サークルなどでの責任ある地位など、きらびやかな履歴が平然と書き込まれている。

政府系新聞の新華社は履歴書粉飾を「もはや学生たちに共通の問題」と指摘。社会実践のなかには企業インターンから動物保護まで「なんでもあり」の状態であり、人事担当者の頭痛の種になっている。大学を卒業して間もない上海の女性は「履歴書粉飾は大卒者にとって当然のこと。もう何年も前から存在している」と証言。

彼女によると粉飾の手口は2種類。1つは「誇張と拡大」で、たとえば2日しか参加していない活動期間を1カ月に改ざんするというもの。もう1つは、「ねつ造」で、まるきりのウソを書き込む。お金がある学生なら、企業側にお金を渡して実習をしたという証明をもらう。お金がない学生はコネをフル活用して、同じことをする。「とにかくどんなことでも証明さえもらえば、こっちのもの」と彼女は説明した。

こうした現象は海外へ留学する場合も同様。受け入れ先の大学が要求する成績評価や語学判定などすべてねつ造できる。サウスカロライナ州立大学の謝田(シエ・ティエン)教授によると、中国人留学生が提出した資料がデタラメであることはすでに米国の大学では「公然の秘密」だという。「中国社会はウソだらけだ。不思議なのは新華社がこれを伝えていること。新華社自体がねつ造源の一つなのだから」と謝教授は話している。(翻訳・編集/本郷)

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