ノーベル平和賞受賞から2年、劉暁波氏の国外追放を当局が画策か―英メディア

Record China    2012年10月11日(木) 18時40分

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9日、ノーベル平和賞を2010年に受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏の国外追放に向け、中国当局が妻の劉霞さんに圧力をかけていると英メディアが報じた。資料写真。

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2012年10月9日、ノーベル平和賞を2010年に受賞した中国の民主活動家、劉暁波(リウ・シャオボー)氏について、英BBC放送は同氏の家族と親しい情報筋の話として、当局が劉氏の国外追放に向け、妻の劉霞(リウ・シア)さんに圧力をかけていると報じた。

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劉氏は2008年に中国共産党による一党独裁の終結や三権分立、民主化の推進などを求めた「08憲章」を起草して当局に身柄を拘束され、「国家政権転覆扇動罪」で服役中の2010年、中国在住の中国人として初めてノーベル賞を受賞した。妻の劉霞さんもその直後から軟禁状態に置かれている。自宅には2人の女性警察官が住み込み、複数の私服警官が自宅周辺を常時監視している状態だという。

この情報筋は「ノーベル平和賞受賞者が服役中というのは、中国の人権状況が劣悪だというイメージを世界中に与えることになる。そのため、中国政府は劉氏を中国から追い出したいのだが、劉氏は自身の影響力の低下を恐れ、中国にとどまることを望んでいる」と語った。

今月9日に中国政府が「中国の司法改革白書」を発表した際、中央司法体制改革指導グループ事務室の責任者、姜偉(ジアン・ウェイ)氏は、劉霞さんが軟禁状態に置かれていることについて、「当局が法律に基づいて認定したこと」と説明したが、罪名の公表は拒んだ。

中国では今年5月、監禁されていた山東省の自宅を脱出し、米国大使館に逃げ込んだ盲目の人権活動家、陳光誠(チェン・グアンチョン)氏が家族とともに「留学」という名目で渡米したが、これも事実上の国外追放とみられている。(翻訳・編集/NN)

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