米国で「野生の薬用ニンジン」の違法採取が急増、アジアで高く売れるため―米華字メディア

Record China    2012年10月6日(土) 17時16分

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1日、漢方の原料である野生の薬用ニンジンのアジア市場での需要増に目を付けた違法採取が、米国で横行していることが分かった。写真は漢方の原料である薬用ニンジン「アメリカニンジン」と冬虫夏草。

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2012年10月1日、米AP通信によると、漢方の原料である野生の薬用ニンジンのアジア市場での需要増に目を付けた違法採取が、米国で横行している。米華字サイト・米国中文網(シノビジョンネット)が伝えた。

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記事によると、ミシシッピ川からグレート・スモーキー山脈にかけ、多くの違法採取者が勝手に国立公園内や私有地に入り込み、野生ニンジン探しに明け暮れている。どんな小さなものでも見逃さず、われ先にと採っていってしまう。

滋養強壮作用に優れた野生ニンジンのアジア市場における需要は増え続けているが、中国では乱獲によりほとんど採れなくなっている。そこで、最近はカナダや米国東部の野生人参が注目されるようになった。

過去10年で野生ニンジンの価格は急騰しており、現在は1ポンドあたり500〜600ドル(約3万9000円〜約4万7000円)で取引されている。人工栽培はこの10分の1程度。不動産投機抑制策により行き場を失った投機マネーが漢方薬市場に大量に流れ込んだようだ。

ワシントン条約により、米国では野生ニンジンの採取や輸出は州政府の許可が必要で、採取できる期間も決まっているが、違法採取者が絶えない。米国最大の産地であるウィスコンシン州では2007年の12人から、2011年には36人へと3倍に増えたという。(翻訳・編集/NN)

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