フェリー衝突事故で中国共産党が見せた異例の対応=対中感情改善狙う―香港

Record China    2012年10月4日(木) 12時36分

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2012年10月1日、香港で船舶の衝突事故が起きた。38人が死亡する惨事となったが、中国政府はこの事件を中国と香港の感情的溝を埋める機会として利用しようとしているという。写真は2日、事故の遺族が紙銭をまいて追悼しているようす。

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2012年10月1日、香港で船舶の衝突事故が起きた。38人が死亡する惨事となったが、中国政府はこの事件を中国と香港の感情的溝を埋める機会として利用しようとしているという。2日、米華字ニュースサイト・多維網が伝えた。

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1日夜、香港島南西のラマ島沖で、旅客フェリーと電力会社所有の船の衝突事故が起きた。事故により電力会社の船が沈没。国慶節(中華人民共和国建国記念日)記念の花火を見物するため乗り合わせていた乗客が海に投げ出された。これまでに38人の死亡が確認されている。

事故を受け、中国が異例の対応を見せている。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相、習近平(シー・ジンピン)国家副主席が事故対応の指示を出し、行方不明者の捜索、負傷者の治療、遺族への配慮などに全力を挙げるよう求めている。

この異例の対応は香港市民の対中感情を改善するためだとある専門家は指摘している。香港行政長官選挙への介入、中華人民共和国の体制を肯定的に描く国民教育など2012年は香港と本土に関する問題が表面化していた。(翻訳・編集/KT)

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