<野田改造内閣>田中真紀子氏の入閣、中国外交の切り札に―中国メディア

Record China    2012年10月2日(火) 11時6分

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1日、野田第3次改造内閣の閣僚人事が発表になったが、元外務大臣で民主党の田中眞紀子氏が文部科学大臣として入閣。日中関係修復の切り札になるとの見方が有力だ。写真は中国のメディアに取り上げられている田中文部科学大臣。

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2012年10月1日、日本で野田第3次改造内閣が発足した。今回の閣僚人事の目玉は、元外務大臣で民主党の田中眞紀子氏が文部科学大臣として入閣したことだろう。日本のメディアは田中真紀子氏の入閣について、「野田佳彦首相が日中外交の切り札にしようとしている」と報じている。中国新聞社が伝えた。

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新内閣では副総理に岡田克也氏が留任。官房長官に藤村修氏、外務大臣に玄葉光一郎氏が留任した。日中国交正常化を果たした故田中角栄首相の1人娘、田中真紀子氏を文部科学大臣に起用した理由については、尖閣諸島国有化をめぐって日本への態度を硬化させている中国に対し、野田首相が切り札としているとの見方が有力だ。また野党・自民党の新総裁・安倍晋三氏が副総裁に日中友好議員連盟会長の高村正彦氏を任命したことも、今回の人事に影響していると指摘するメディアも。

田中真紀子氏は今年69歳。衆議院外務委員長、旧科学技術庁長官、外務大臣、衆議院文部科学委員長等を歴任。率直な物言いで知られる「辛口」の女性政治家である。日中友好団体の一員として先月北京を訪問した田中氏は記者会見で、40年前の国交正常化までの苦難に満ちた道のりと国交20周年に一家で訪中した際の様子を振り返った。

尖閣諸島問題については、「棚上げは日中両国の重要な共通認識であり、われわれの1世代上の指導者らが結んだ覚書と合意だ。当時、これが日本のメディアや政府の公式的立場だった」と発言。現在の日中関係は「厳しく、危険な状況にまで直面している」と語った。「40年前、父は決死の覚悟で中国に来た。私は中国に来ることを恐れてはいないが、私も父の事業を引き継ぐ 覚悟がある」として、「日中関係の改善には、双方が勇気を振り絞り、知恵を出し合って、武力を拒否することが必要だと感じた」と話した。問題解決の鍵は日本側にあり、中国は日本の正しい決定を待ち望んでいるという。(翻訳・編集/本郷)

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