近づく国慶節連休、海外でお金を落とす中国人観光客―中国メディア

Record China    2012年9月13日(木) 6時27分

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4日、中国では「国慶節」(建国記念日・10月1日)の大型連休が近づき、海外旅行の申し込みが殺到している。写真はマカオのカジノ。

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2012年9月4日、人民網日本語版によると、中国では「国慶節」(建国記念日・10月1日)の大型連休が近づき、海外旅行の申し込みが殺到している。各大手旅行社によると、一部の旅行先は人気が高いだけでなく、内容がますます多様化しているという。特に人気が高いのは、香港・マカオ個人旅行、韓国・日本テーマ旅行、東南アジア・アイランドリゾート休暇、イタリア・ロマン紀行、インド文明と出会う旅、トルコ一周漫遊の旅、異国情緒溢れるアラブ・ドバイ旅行など。中国人が残した足跡はすでに100以上の国・地域に及ぶ。2011年、中国人の海外旅行者数は延べ7025万人、海外での消費額は690億ドル(約5兆5200億円)に達し、米国、ドイツに次ぎ世界第3位となった。出国人数の規模から見て、中国のアウトバウンド旅行市場はすでに米国の1.2倍、日本の3.5倍に達し、世界トップに立った。

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海外を旅することで、視野が広がり、心身ともにリフレッシュする。民間交流大使としての役割を果たし、中国人・中国文化に対する世界各国の人々の理解を深めることに役立つ。さらに注目すべきは、中国人の海外旅行のスピード発展は、世界旅行市場さらには世界経済の振興に多大な貢献をしているという点だ。世界金融危機が発生した2008年以降も、中国は自国民の海外旅行抑制措置を講じることはせず、秩序ある発展を通じて、旅行先国の観光業の衰退防止を後押しした。中国旅行研究院の報告書によると、2011年、世界で海外旅行に出た観光客の数は前年同期比4.4%増加、うち海外に出た中国人観光客の割合は30%を占め、世界観光業の持続的繁栄のための動力となった。中国人観光客の海外旅行はいまや世界観光ビジネスにおける安定した成長スポットとなった。

国際経済情勢に不確定要素が残る現状において、中国人観光客の海外旅行の重要性はさらに際立っている。中国人の海外旅行は世界観光ビジネスの方向性を決定づける一大要因となった。観光業の長期発展政策において、中国市場を発展の重点に据える国はますます増え、関連旅行商品の開発、市場マーケティング、ビザ優遇措置の制定など各措置に力を入れている。

中国人観光客が世界中にお金を落とすと同時に、中国は世界旅行市場での発言権を高めるべきで、旅行先各国が中国人客のさまざまな需要を十分に理解するよう働きかける必要がある。中国人観光客の旅行先が徐々に拡大し、海外旅行の頻度が高まるにつれて、彼らの需要も多元化の一途をたどっている。中国人は観光やショッピング以外に、地元民の生活体験や現地のカルチャー体験を望んでいる。しかし一部の国は中国人観光客の旅行目的をショッピングだけと決めつけ、消費の推奨だけに過度な力を入れた結果、その他のニーズを見逃している。こうした国は中国人観光客の受け入れ条件を改善して人間味溢れるサービスシステムを提供し、多元化した旅行商品、特にリゾート旅行商品を開発するべきだ。

中国人の海外旅行と国際的な影響力との関係を見たとき、中国観光業は世界観光業界において、まだまだ権威不足の状態にある。このような現状は一刻も早く変える必要がある。中国観光業は世界観光業とのタイアップ、観光経済統計、旅行サービス取引における軋轢(あつれき)、低炭素観光などに関する世界観光業の共通約款を制定する上での発言権を高めるべきだ。さらには、世界観光業における価格調整権、規則制定権、秩序維持権、組織発展権の獲得に努めなければならない。

中国の旅行会社も、現在の海外旅行ブームをきっかけとして、海外市場に目を向ける必要がある。中国のアウトバウンド業務に携わると同時に、中国観光業の国際競争力アップを目指すべきだ。旅行専門家は「中国は日本人観光客がどの国に行くのか、日本の企業がどの国に海外支社を設立するかなど、日本の経験を十分に取りいれ、それを活かせば、流出した外貨を回収することができる。中国旅行企業の海外進出は観光業の貿易黒字を相殺する最良の方法といえるだろう」と指摘した。(編集/TF)

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