習近平次期主席とクリントン米国務長官の会談中止、その背景に政治的突発事態か?複数の見解―米メディア

Record China    2012年9月6日(木) 15時35分

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5日、中国の習近平副主席は、クリントン米国務長官との会談を急きょ中止した。中国外交部は「日程上の都合」としているが、その真の理由は習副主席の負傷とも、10月に開催される中国共産党第18回全国代表大会を前にした非常事態ともみられている。写真は習副主席。

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2012年9月5日、中国の習近平(しゅう・きんぺい)副主席は、クリントン米国務長官との会談を急きょ中止した。中国外交部は「日程上の都合」としているが、その真の理由は習副主席の負傷とも、10月に開催される中国共産党第18回全国代表大会(18大)を前にした非常事態ともみられている。米国営放送ボイス・アブ・アメリカ(VOA)の報道。

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クリントン国務長官は前日夜に楊潔●(ヤン・ジエチー/●=竹冠にがんだれに「虎」)外相と、同日朝には胡錦涛(こ・きんとう)国家主席との会談を終えたばかり。しかし、習副主席との会談を突如キャンセルされたのは同長官だけではない。前日には、シンガポールのリー・シェンロン首相やロシアからの代表団との会談も中止となっている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数の海外紙は、その原因を「習副主席の背中の負傷」としている。負傷の程度に注目が集まっているようだ。一方、香港の時事評論員ウィリー・ラム(林和立)氏は、「中国共産党にとって、目下の一大事は“18大”である。習副主席に突然のスケジュール変更を迫ることができるほどの案件とは、これに関連する突発事態ではないだろうか。数日内に、関連当局から何らかの発表がある可能性もある」としている。習副主席はこの18大で、次期国家主席に就任するとみられている。

しかし、中国側がクリントン国務長官個人に対して不信感を募らせている現状も無視できない。中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は今月3日付で、同長官を「米中双方の疑心をかき立てた人物」としている。これは、中国が日本やフィリピンとの領土問題(尖閣諸島、南シナ海)で紛糾する中、米国が日比擁護の立場をとっていることが背景にある。いずれにしろ、会談中止の背景にある裏事情については、内外各方面から注視されていることは確かだ。(翻訳・編集/愛玉)

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