2012年9月4日、中国新聞社によると、近年、中国の花瓶や名画などの贋作・偽造品が大量にカナダ国内の市場に流入している。市場が混乱するだけでなく、中国の芸術品全体の価値に対する見方にも影響すると専門家は憂慮している。

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トロントのオークション・鑑定会社によれば、トロントの骨董品市場に流入する中国の偽造骨董品が近年増加している。花瓶や磁器、名画以外にも様々な作品が贋作されている可能性があり、特に王朝時代の骨董品をうたった贋作がオークションに出品される頻度が以前より大幅に高くなっている。

カナダの警察当局が2011年に押収した偽造品は6700万カナダドル（約53億3000万円）に相当するが、骨董品も少なからず含まれていたという。また、購入した骨董品が贋作だったことに起因する民事訴訟も発生している。専門家は、骨董品の真贋を判別するための人材育成に力を入れなければ、美術館が贋作を展示してしまう可能性もあると指摘している。（翻訳・編集/岡田）