中国社会はいい方向には変わらない!?中国を離れる外国人と中国人、ともに増加―米紙

Record China    2012年8月29日(水) 17時55分

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28日、長年中国に住んでいた外国人のみならず中国人の中にも、社会の変容を理由に海外へ移り住む人が増えつつあるという。写真は7月、広西チワン族自治区桂林の公園で太極拳を楽しむフランス人42人。

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2012年8月28日、環球網によれば、米ニューヨーク・タイムズ中国語サイトが「なぜ彼らは中国を離れるのか?」との記事を掲載した。長年中国に住んでいた外国人が社会の変容を理由に姿を消しつつあるという。

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長年にわたって中国で暮らし、中国でビジネスにも成功し、中国人妻を得たにも関わらず、ある英国人男性は中国を離れようとしている。男性は英メディアに「お前は永遠に中国人にはなれない」と題する文章を掲載したが、中国を離れようとしているのは外国人ばかりではなく、中国人自身も同様だ。胡潤研究院が2011年に14都市で行った調査によれば、中国の富裕層の14%が国外への移民を申請中で、46%は移民を検討中だという。

中国を離れる理由として「急速な経済成長に伴う社会の変容」が挙げられる。経済改革で人々は豊かな生活を送るようになったが、急激な変化により既存の社会システムは大きな壁に直面。格差社会に変貌した現状に対して、人々はその不満を投票という手段で表現する機会もない。現在の豊かさがいつまで享受できるかも不透明で、将来の不確実さから「中国を離れる」という選択肢を選ぶことになっている。

また、教育制度への不満も大きい。英国人男性も「中国の教育は知識の伝達ではなく、試験対策でしかない」とし、子どもの教育の展望が見えないことも中国を離れるきっかけの1つとしている。その他にも生活の質や環境汚染、食品の品質、交通環境なども中国人や外国人が中国を離れる原因となっているという。(翻訳・編集/岡田)

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