韓国政府の新南方政策に東南アジアの国々から不満続出?=韓国ネットは「仕方ない」

Record China    2019年1月11日(金) 14時20分

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11日、韓国メディア・韓国日報によると、文在寅政府が東南アジアの国々と戦略的協力を強化するため進めている「新南方政策」をめぐり、ベトナム以外の国から「ベトナムを偏重している」との批判が高まっている。写真はベトナム。

2019年1月11日、韓国メディア・韓国日報によると、文在寅(ムン・ジェイン)政府が東南アジアの国々と戦略的協力を強化するため進めている「新南方政策」をめぐり、ベトナム以外の国から「ベトナムを偏重している」との批判が高まっている。韓国では「現在の状況が続けばベトナム以外の国で反韓感情が高まり、東南アジア地域における日中との競争で不利になる」と懸念する声も上がっているという。

記事によると、ASEAN外交に詳しい消息筋は「韓国の関心はベトナムに偏り過ぎている」とし、「東南アジアの多くが中国・日本寄りの状況から抜け出すため韓国と協力しようとしているが、現在のような流れが続けば逆風が吹く可能性がある」と指摘している。

また、マレーシアでは先月のAFFスズキカップの決勝戦後、韓国や現地の韓国人の一連の行動に対し「裏切り者」との言葉まで登場した。マレーシアはベトナムに敗北を喫したが、ベトナム代表の監督が韓国人であることから現地の韓国人までも露骨にベトナムを応援していたことが原因だという。さらに、クアラルンプール韓国商工人連合会関係者も「現地の取引先は『韓国がベトナムをひいきするので裏切りを感じる』とまで言っている」と話したという。記事は「観光客の数や経済協力において韓国のベトナムびいきが際立っていることを、ASEANの国々が不快に思っている証拠だ」と伝えている。

実際に、韓国のマレーシア、インドネシア、タイなどに対する投資額は2014年をピークに減少している。KOTRAによると、昨年1~9月の韓国の対ASEAN投資3312件のうち60%を占める1982件がベトナムに対して。ベトナムには24億7000万ドルが投資されたが、これはASEANへの投資額全体の53%に当たるという。人的交流でも、ベトナムを訪れた外国人観光客1207万人のうち韓国人は348万人を占めた。これは前年(241万人)に比べ44%増加した数字で、ASEAN10カ国全体の韓国人観光客の約半分の水準という。

これについて、専門家らからは「昨年11月基準の韓国とASEAN全体の交易で、ベトナムの割合は48%に達している。ASEANの他の国との協力分野を発掘して拡大するなど、緻密なアプローチが必要だ」「韓国は中国や日本に比べ小国だが、ASEANの国々は韓国を同等に扱っている。ベトナムに巻き起こっている韓国ブームを他の国でも起こす必要がある」などと指摘する声が上がっているという。

一方、韓国のネットユーザーの間では「東南アジアの中で一番のお金持ちはベトナム。成長価値の潜在力が最も高いのもベトナムだ」「タイに行くと日本車しか走っていない。韓国車が全く見当たらないなら投資する気にもならないよ」「ベトナム人と国際結婚する人が多い韓国としては、やっぱりベトナムをひいきしてしまう。ベトナムは他人じゃない」「反対だよ。ベトナムだけ韓国が好きで、後の国は日本が好きなんだ」「東南アジアは日本一色で、現地の人たちはみんな親日。そんな状況で何が投資だ」「日中よりお金がないのだから仕方ない。韓国は選択して集中的に投資するしかない」など、「ベトナムびいきは仕方ない」との見方が大半を占めている。

ただ一部からは「韓国政府はもっと賢く戦うべき」「政府はなぜひいきする?利益を極大化させるため最善の方法を見つけるべき」との声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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