日本は東南アジアで「信頼できる中堅国」、さらに大きな役割に期待―香港紙

Record China    2018年8月9日(木) 5時50分

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8日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、「日本は東南アジア地域で信頼できるミドルパワー(中堅国)と位置付けられており、より大きな役割を果たすことが期待されている」と報じた。資料写真。

2018年8月8日、米華字メディアの多維新聞によると、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、「日本は東南アジア地域で信頼できるミドルパワー(中堅国)と位置付けられており、より大きな役割を果たすことが期待されている」と報じた。以下はその概要。

東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の外交トップが先頃、シンガポールで顔を合わせる中、マレーシアのマハティール首相のASEAN復帰は、この地域でより信頼できるパートナーとしての日本の存在を浮かび上がらせている。

マハティール氏は日本と密な関係を保ち、日本をマレーシアが経済的成功を遂げるためのインスピレーションの源とみなしている。米国は、この地域のインフラ、技術、エネルギー開発を促進するための資金計画を発表する予定だが、日本は信頼できるミドルパワーと位置付けられており、より大きな役割を果たすことが期待されている。

BMIリサーチのデータによると、日本は2000年以降、東南アジア諸国のインフラ整備に2300億ドル(約25兆6000億円)を投資している。これは中国より約750億ドルも多い。

フィリピンでは、日本はドゥテルテ大統領の「ビルド・ビルド・ビルド」と呼ばれる大規模なインフラ整備計画の支持者であり、フィリピン人からは米国と同レベルに好まれている。日本はまた、フィリピンに積極的に海自の艦船を派遣しており、今年の米比共同演習バリカタンにも、オーストラリアとともにオブザーバー参加している。

一方で、アナリストからは「日本は戦略的自信が欠如しており、独立した力として行動する能力が欠けている」との指摘もある。

インドネシア政府は最近、日本政府との間で同国周縁部の六つの離島における海洋協力を強化することで合意しているが、さらに日本に対し、資源の豊富なナトゥナ諸島にリゾートを開発するアイデアも伝えている。

しかし、この議論に精通している関係者によると、日本側は商業的に実行可能ではないプロジェクトへの投資に消極的だという。

マラヤ大学中国研究所のNgeow Chow Bing副所長は「マレーシアの戦略コミュニティーの間では、日本は大胆ではなく、より慎重な姿勢で行動していると見られている。米国との同盟関係は日本にチャンスを与えている。だが同時にそれによる制約も受けている」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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