中国最大のネットショップサイト・淘宝網、毎日1万店が撤退―中国紙

Record China    2012年7月26日(木) 6時46分

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24日、中国電子商務研究センターによると、中国最大のネットショップサイト・淘宝網では、毎日約1万店が営業停止や倒産していることが分かった。その主な原因は、ユーザーからのクレームや淘宝網の運営ルール違反、厳しい競争環境などだという。写真は淘宝網。

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2012年7月24日、中国電子商取引研究センターによると、中国最大のネットショップサイト・淘宝網では、毎日約1万店が営業停止や倒産していることが分かった。その主な原因は、ユーザーからのクレームや淘宝網の運営ルール違反、厳しい競争環境などだという。北京商報が伝えた。

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中国電子商取引研究センターによると、淘宝網には現在約600万店が出店しており、毎日約1万店が新規登録され、約1万店が営業停止している。営業停止の主な原因には、ユーザーからのクレームや淘宝網の運営ルール違反、利益を上げることが難しい厳しい競争環境などが挙げられている。

大学在学時に友人と女性向け衣料品・アクセサリーショップを出店していた劉(リウ)さんは、わずか1年で経営継続をあきらめた。その理由は、店舗の維持に多くの時間を費やさなければならないにもかかわらず、ほとんど利益が上げられないことにあったと話す。

「1日15時間近くパソコンの前で待機。2週間に1度は商品の選択と入庫があり、週末は商品撮影やレイアウト。さらに、サイトのメンテナンスや商品の発送、アフターサービスなどで毎週1〜2日は徹夜でした」と語る。それにもかかわらず、毎月の売上は3000〜4000元(約3万7500〜5万円)程度で、利益は数百元(約数千円)にしかならず、最終的に撤退を決断したという。

ユーザーからのクレームも非常に多い。電子商取引に関するクレームと消費者の権利保護の監督機関である中国電子商務投訴・維権公共服務平台によると、昨年受けたクレームは約10万件。うち52%がネットショッピングに関するものだった。中でも、淘宝網のショップに関するクレームが最も多かった。

この結果について、業界関係者は、正常なクレーム以外に悪意のクレームや評価も多いとみている。ユーザーからの評価は、そのショップの信用度に直接影響するため、いわゆるプロのコメンターが、中小ショップを対象に悪意の評価やレビューを書き込み、激烈な競争環境をさらに悪化させている。

一方、サイト運営側の細かなルールも、ショップの大きな負担となっている。消費者保護に重きをおいており、たびたび変更されるため、ショップが信用度を維持するためには、相当な努力が必要となる。

中国電子商取引研究センターのアナリスト・姚建芳(ヤオ・ジエンファン)氏は、ネットショップの運営に関して、「資金力の乏しい多くの中小ショップは今後撤退せざるを得なくなるだろう。価格的な優位性もなくなりつつあり、ネットショップが生き残れる空間も日々減って来ている」と厳しい見方をしている。(翻訳・編集/HA)

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