中国国営企業が英国で原子炉5基を建設か、英政府と交渉、投資額は4兆円―英紙

Record China    2012年7月24日(火) 16時29分

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21日、中国国有の原子力発電会社、中国核工業集団(CNNC)が350億ポンド(約4兆2000億円)を投じて英国に最大5基の原子炉を建設する可能性が浮上していると英紙が報じた。写真は4月、広西チワン族自治区防城港市原子力発電所の第1期建設工事。

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2012年7月21日、英紙ガーディアンは、中国国有の原子力発電会社、中国核工業集団(CNNC)が350億ポンド(約4兆2000億円)を投じて英国に最大5基の原子炉を建設する可能性が浮上していると報じた。英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

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記事によると、CNNC側が前週に渡英し、英エネルギー・気候変動省の高官と建設計画について話し合った。英政府は「エネルギー部門への投資を歓迎する」意向を示しており、2月にはフランス企業が開発した最新鋭原発の導入を発表したが、計画が順調に進まないことを懸念し、「資金力が豊富で原子力エネルギー事業の発展著しい」中国の参入を望んでいたという。

中国は英国での原発建設を実現させ、これを足掛かりに世界中に自国の原発技術を売り込みたい考え。内部関係者は「中国は資金も経験もある。中国は世界で最も規制が厳しい市場で運営することにより、アフリカや中東市場への進出も可能になる」と話している。

計画の第1段階として、同国の原発プロジェクト「ホライズン」への入札にCNNCと中国国有の中国広東核電集団が参加する。CNNCはさらに3基の原子炉建設にも意欲を見せているという。中国は英政界や国民の反発を恐れ、原子炉の運営は英国の電力供給会社に任せることになる、と記事は指摘している。

だが、今回の計画に対し、国際環境NGOグリーンピースが反対を表明しているほか、安全性を懸念する声も噴出している。英国でエネルギー政策を担当していたニック・バトラー氏も英紙フィナンシャル・タイムズで、「中国が参入するということは、彼らに英国の原発技術を把握されてしまうということになる」と警告している。(翻訳・編集/NN)

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