中国の途上国への投資、長期的な資源獲得や貿易拡大が目的―ドイツ誌

Record China    2012年7月22日(日) 8時43分

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19日、中国とパキスタンを結ぶカラコルム・ハイウエーの拡張工事から、発展途上国などのインフラ建設に積極的に投資する中国の長期的な戦略が読み取れる。写真は中国・パキスタン国境付近。

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2012年7月19日、環球時報によると、ドイツ誌シュピーゲルは17日、中国とパキスタンを結ぶカラコルム・ハイウエーの拡張工事から、発展途上国などのインフラ建設に積極的に投資する中国の長期的な戦略が読み取れると伝えた。

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カラコルム・ハイウエーは、中国・新疆ウイグル自治区のカシュガルとパキスタンの首都・イスラマバード近辺の都市までの約1300kmを結ぶ道路。中国は投資と援助によって、世界各地の途上国などでインフラ建設を積極的に展開しており、カラコルム・ハイウエーもその中の1つだ。こうした大規模な投資から、中国政府の長期的な戦略―投資と援助によって将来の利益を確保する―が読み取れる。

カラコルム・ハイウエーの拡張工事が完了すると、中国はパキスタンにより多くの輸出ができるようになるだけでなく、イランからの天然ガスの輸入が陸路を通じても可能となる。工事関係者は「現在は20フィート(約6.1m)長のコンテナの通行さえ難しく、冬季は積雪のため閉鎖されるが、拡張工事が完成すると全年通行ができるようになり、40フィート(約12.2m)長のコンテナも輸送可能となる」と話す。

一方、インドは拡張工事の完成によって中国がインド洋へ向けて戦車などの大型軍備を輸送できるようになることに懸念を示している。

中国は現在、欧米諸国がすでに撤退したアフリカなどの国々に積極的に投資を続けている。中国政府は海外投資に対して、短期的な利益回収を目的としておらず、資源獲得や貿易拡大など長期的なメリットに着眼している。(翻訳・編集/HA)

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