ビザ手続きの煩雑さと費用の高さが原因?中国人観光客はフランスやドイツを選択―英国

Record China    2012年7月14日(土) 11時57分

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12日、BBCは英国のビザ手続きの煩雑さと費用の高さが外国人観光客の英国訪問の機会を減らしていると指摘した。写真は五輪ムード一色のロンドン。

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2012年7月12日、BBCによると、英国のビザ手続きの煩雑さと費用の高さが外国人観光客の英国訪問の機会を減らし、毎年大きな観光収入を流出させている。中国新聞社が伝えた。

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統計によると、外国人観光客が英国経済へもたらす直接の貢献額は毎年180億ポンド(約2兆2000億円)に上り、観光業界は化学工業界と金融業界に次ぐ3大産業の1つに数えられている。

中国人観光客の国別訪問者数を見ると、フランスへは英国の8倍、ドイツへは同6倍と大きな差がついている。関係者はこの原因について、欧州の多くの国はシェンゲン協定に加盟しているため、シェンゲンビザを取得すれば加盟国間を自由に往来できるが、英国は単独でビザを取得する必要があり、しかもその手続きが繁雑だからだと説明する。

英国の観光ビザを外国人が取得するには、申請の際に収入証明や平時の消費状況、テロに対する考え方や指紋の提出など、各種資料が必要となる。さらに、シェンゲンビザの60ユーロ(約5800円)に対し、英国のビザは80ポンド(約9800円)と高く、申請書の記入枚数もシェンゲンビザが4ページ、英国のビザは9ページとなっている。

英国政府の観光誘致機構Visit Britainの責任者は、英国の観光ビザ取得システムの改革ができれば、毎年28億ポンド(約3424億円)の収入増が可能だと指摘する。しかし一方で、不法移民を監視するグループはビザ手続きの簡略化に反対し、フランスへの観光客が多いことと簡素なビザ手続きとは無関係であると主張している。(翻訳・編集/HA)

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