中国で海外留学者が急増、理由は将来の権力と財力―ロシア紙

Record China    2012年7月8日(日) 5時1分

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6日、多くの中国人学生が留学を望む理由は学業のためではなく、権力と財力を将来獲得するためであるとロシア紙が指摘した。写真は受験勉強をする河北省の高校3年生。

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2012年7月7日、環球時報によると、ロシア紙ノーヴィエ・イズベスチヤは6日、多くの中国人学生が留学を望む理由は、学業のためではなく、権力と財力を将来獲得するためであると報じた。

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中国教育部が発表したデータによると、中国の大学進学者は昨年に比べて2%減少した。大学受験者の人数も数年連続して減少している。主な原因は中国の出生率が低下していることのほか、多くの中学・高校卒業生が海外留学の道を選択していることが挙げられる。

中国の大学生の数は最近10年間で10倍に増加した。同時に、海外留学する学生の数も毎年平均20%の割合で急増している。留学先はハーバード大やイェール大など超一流大学ばかりではなく、米国や日本、欧州、シンガポールなどのあまり有名でない大学へ留学する学生も多い。

なぜ留学する学生はこれほど多いのか?中国の教育システムを理解していれば、理由は簡単に推察できる。中国の大学では教授が一方的に講義を続けているにすぎない。多くの学生は講義の内容を完全には理解していないが、誰も質問しようとしない。また、中国では子供の頃から学習の形式と結果を重視し、内容や過程をあまり重視しない傾向が強い。学習は将来の権力と財力を獲得するためのもので、優秀な成績を収めれば両者の実現が可能な役人になれるとの考え方が習慣化している。そのため、若者は海外留学も含め、最大の努力を払うのである。(翻訳・編集/HA)

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