中国人女性の海外ビジネススクール入学者が急増―英紙

Record China    2012年7月1日(日) 7時17分

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28日、MBA(経営学修士)取得や海外のビジネススクール入学が中国人女性に人気となっている。写真は北京で開催された就職説明会でのMBA取得者優先の掲示。

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2012年6月28日、英紙インデペンデントによると、MBA(経営学修士)取得や海外のビジネススクール入学が中国人女性に人気となっている。29日付で環球時報が伝えた。

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ビジネススクールなどへの入学を申請する際に、スクール側からスコアの提出を求められる出願者のレベル判定テスト・GMAT(ジーマット)を運営・管理しているGMACの報告によると、中国人女性による海外ビジネススクール入学申請者数が急増している。

報告によると、GMATの成績を世界各地のビジネススクールへ発送した中国人受験生の人数は07年比159%増で、12万6000人に達しており、そのうち64%が女性だった。この理由について、英国のウォーリック・ビジネススクールの王青(ワン・チン)博士は、中国では中産階級が増加し、経済的に高等教育を受けやすくなっていることや中国の大学入試の困難さ、親の考え方の影響などを挙げ、「ビジネススクールが国内の理工系大学よりも入学しやすく、良い仕事が見つけやすいと考えられているため、女性の希望者が増加しているのだろう」と分析する。

さらに、王博士は中国ビジネス界での男女格差も女性のビジネススクール入学ブームに影響していると指摘。この点について、MBA協会の責任者も「中国人女性にとって、海外での修士号取得が企業内での昇進の重要なカギとなっている」と同意を示した。

事実、中国人女性の注目点はMBAから専門修士課程へと移りつつある。GMACによると、GMAT受験者のうち、07年にはMBA申請者が51%、大学院への申請者は39%だったが、11年にはそれぞれ30%と64%になり、両者の割合が大きく変化している。背景には中国が金融部門と会計部門の発展に力を注いでいることがあるとみられる。

しかし、欧米ビジネススクールの学位のみでは不十分であり、英マンチェスター大学のビジネススクールの関係者は「留学によって、学生は自信を持って英語を話し、視野を広げられるようになる。これらが彼らをイノベーション力を持ち、勤勉で、思考好きな人材に変えるだろう。中国にあるグローバル企業は、中国を理解しているだけでなく世界レベルの視野を持った管理者を求めている」と話した。(翻訳・編集/HA)

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