「神舟9号」成功の裏で中国の庶民はため息、「食の安全は宇宙に行くより難しい」―英メディア

Record China    2012年6月20日(水) 10時13分

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18日、初の有人ドッキング成功に沸く中国で、「その分を福祉に回すべきではないのか?」といった疑問の声がネット上であがっている。写真は18日、北京のデパートで発売された「神舟9号」を記念した金の延べ棒。

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2012年6月18日、有人宇宙船「神舟9号」と無人宇宙実験室「天宮1号」による初の有人ドッキング成功に沸く中国。その一方で、ネット上では「その分を教育や医療などに回すべきではないのか?」といった疑問の声もあがっている。英BBC中国語版が伝えた。

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「神舟9号」には初の女性宇宙飛行士、劉洋(リウ・ヤン)さん(33)が搭乗し、注目を集めたが、一方で陝西省安康市では妊娠7カ月の妊婦(23)が強制的に中絶させられるという事件が起きており、「同じ女性でもこの2人の運命は天地の差。中国のアンバランスな現状をよく表している」との見方も示されている。

このほか、「『神舟9号』は我々にこう告げている。中国の食品問題は宇宙に行くより難しいことなのだと」「これほど巨額の資金を投じるなら、教育や医療など国民の福祉に回した方がよかったのでは」との声も。中国版ツイッター・微博で始まった「『神舟9号』への手紙」活動では、インフレや官僚の汚職、就職難などの社会問題に触れるユーザーも多い。

こんな皮肉めいた笑い話も書き込まれた。掘っ立て小屋の古いテレビで「神舟9号」の打ち上げを生中継で見ながら、涙をぬぐう王さん。昨日、都市管理局に暴行されて痛めた足を引きずりながら、計画出産弁公室に強制中絶された娘の枕元まで来ると、毛沢東のポスターに向かって恭しく乾杯。喜びに浸っているところに、「おじさん、早く逃げなよ!強制取り壊しの役人が来るよ!」と誰かが呼びに来た―。(翻訳・編集/NN)

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