<続報>妊娠7カ月で強制中絶、当局に50万円払えなかったことが原因か―陝西省安康市

Record China    2012年6月14日(木) 19時2分

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14日、中国陝西省安康市で、妊娠7カ月の女性(23)が強制的に中絶手術を受けさせられた問題で、夫妻が4万元(約50万円)の支払い要求に応じることができなかったため、当局が強制執行に踏み切った可能性が高まっている。

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2012年6月14日、中国陝西省安康市で、妊娠7カ月の女性(23)が強制的に中絶手術を受けさせられた問題で、夫妻が4万元(約50万円)の支払い要求に応じることができなかったため、当局が強制執行に踏み切った可能性が高まっている。中国広播網が伝えた。

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この強制中絶事件は11日、ネットユーザーの告発で発覚した。同市鎮坪県曽家鎮(村)在住の妊娠7カ月の女性が当局に違法に拘禁され、2日午後、強制的に中絶手術を受けさせられたというもの。ネット上では「あまりに非人道的だ」と当局に対する非難が巻き起こっている。

騒ぎを受け、地元の人口計画生育局は公式サイトで12日、「中絶手術は本人同意のもとで行われた。女性は一人っ子政策違反」などと反論、正当な行為だったと主張している。だが、女性の夫(30)は「当局から4万元を要求されていた。今回の件はこれが払えなかったことが原因だろう」と話している。夫は当日、出稼ぎに出ており、手術のことは知らなかった。

この4万元について、曾家鎮計画生育弁公室は「女性は『非農業戸籍(都市戸籍)』なので、第二子を生むのは違法。だが、戸籍を(本籍地の内モンゴル自治区から)こちらに移せば問題なかった。4万元は保証金。戸籍移動の手続き終了後に返却されるはずだった」と説明している。

女性は中国広播網の取材に対し、「(中絶手術の)同意などしていない。いきなり地元政府の幹部が20〜30人も来て、上着を私の頭からかぶせ、無理やり連れて行かれた。病院に着くと枕で頭を抑えつけられ、男が2人がかりで、右手で署名、左手で拇印を押させた。抵抗したがかなわなかった」と証言している。

女性の夫が駆けつけた時、赤ちゃんはすでに母親のお腹から出された後だった。女性が「赤ちゃんが見たい」と言ったため、病院側が赤ちゃんの遺体を女性の横に寝かせた。病室にいた夫の姉がその様子を写真に収めた。赤ちゃんは夫の実家の裏山に埋葬された。

妊娠7カ月での人工中絶は母体にも危険が伴う。事件を重くみた同省の人口計画生育委員会は緊急会議を開き、調査チームを派遣することを決定した。なお、地元当局は3月から第二子出産のための申請書提出を呼び掛けてきたのに提出されなかったと主張するが、女性の夫は「妻の本籍地から書類が来るのを待っている段階だった」と話している。(翻訳・編集/NN)

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