北朝鮮と中国の関係指数が過去最低に、金正恩体制は安定―サムスン経済研究所

Record China    2012年6月9日(土) 17時32分

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6日、今年第2四半期(4−6月)の朝鮮半島の安全指数(KPSI)が、北朝鮮が06年に初めて核実験を行った時の数値に接近し、韓国と北朝鮮、中国と北朝鮮との関係指数は共に過去最低を記録した。写真は北朝鮮。

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2012年6月6日、韓国の民間シンクタンク・サムスン経済研究所が発表した「朝鮮半島情勢報告」によると、今年第2四半期(4−6月)の朝鮮半島の安全指数(KPSI)が、北朝鮮が06年に初めて核実験を行った時の数値に接近し、韓国と北朝鮮、中国と北朝鮮との関係指数は共に過去最低を記録した。8日付で環球時報が伝えた。

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KPSIはサムスン経済研究所が朝鮮半島情勢の調査結果データを指数化したもので、数値が50以上は情勢の好転を、50以下は悪化を意味する。韓国・聯合ニュースが伝えた報告内容によると、サムスン経済研究所が韓国や米国、日本、中国、ロシアなどの北朝鮮問題専門家40人以上に対して行ったアンケート調査の結果、今年第2四半期の朝鮮半島の安全指数は42.22で、北朝鮮が核実験を行った06年10月の数値(40.64)に接近した。

また、中国と北朝鮮の関係指数は36.41で、同研究所が調査を開始して以来の最低値を記録した。この結果について、同研究所の研究員は「北朝鮮が核実験を行った時も、韓国との間で延坪島砲撃事件が発生した時も、中朝関係指数は50〜60を維持しており、両国の関係が非常に強固であること示していた。今回は非常に稀な数値だ」と指摘した。

韓国と北朝鮮の関係指数はわずか15.22で、過去最低を記録。各国の専門家は、北朝鮮の核問題が一向に解決のめどが立たない状況下で、北朝鮮は韓国を挑発し続けており、一方の韓国政府も北朝鮮に対して取れる策が限られていることが影響しているとみている。

北朝鮮とロシアとの関係指数も、天然ガスパイプラインプロジェクトの影響で高い数値を記録した11年第4四半期(10−12月)の70.83から、35.87へと急落した。

一方、北朝鮮内部の指数に関しては、政治安定指数が53.80で金正日総書記の死去直後の第1四半期よりも好転しており、北朝鮮軍の安定指数は48.91で標準値に近い結果となった。同研究所の研究員は「外部環境の悪化とは対照的に、北朝鮮内部の安定性は比較的高い。各国の専門家は金正恩第1書記の指導体制が軟着陸する可能性が高いとみている」と話している。(翻訳・編集/HA)

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