脱北者を援助する韓国のキリスト教教会、中国当局の取り締まり厳しく―韓国メディア

Record China    2012年6月1日(金) 15時29分

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1日、中国と北朝鮮の国境地帯で、韓国のキリスト教布教者が活動を活発にしているという。中には、脱北者の援助をしているケースもある。写真は中朝国境を流れる河川・豆満江。

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2012年6月1日、中国と北朝鮮の国境地帯で、韓国のキリスト教布教者が活動を活発にしているという。中には、脱北者の援助をしているケースもある。韓国紙・東亜日報が5月31日付で、中国に広まりつつある韓国の“地下教会”と脱北者のつながりについて伝えた。環球時報の報道。

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中朝国境を流れる河川・豆満江沿岸。古ぼけた借家に二重、三重の施錠をしてひっそりと礼拝を捧げる脱北信者たちの姿があった。中国国内で活動する韓国の地下教会の、ごく一般的な姿である。彼らは脱北者をかくまい、入信させ、あるいは北朝鮮国内にも布教活動の手を伸ばしているという。脱北信者たちの多くはまず親族訪問ビザで中国に渡り、そのままオーバーステイとなる。万一当局に拘束された場合、脱北仲間を密告しないように、互いに「平壌(ピョンヤン)1号」「平壌2号」などの呼び名で呼び合う。また、北朝鮮への帰国を決意した信者については、300ドルほどの資金を援助する。これは国境を超える際、自身の身を守るための“わいろ”となって国境警備隊に渡されるものだ。こうした運営資金は、韓国本国のキリスト教団体から送金されてくるものだ。

最近、中国の警察当局はこうした地下教会への取り締まりを厳しくしている。当然、北朝鮮側からの圧力も受けている。ある匿名の韓国政府関係者によると、今年になって中国を強制退去となった韓国出身のキリスト教関係者は400〜500人。今月27日には吉林省延辺朝鮮族自治州で、韓国人宣教師の1人が自動車事故で命を落としたが、この死因についても韓国メディアは疑問の声を挙げている。

韓国紙・朝鮮日報によると、2011年までの間に、韓国からは2万2000人の宣教師が布教活動のため世界の169カ国に入国しているという。各国で問題視され、国外退去になるケースのほか、現地で誘拐や殺害に遭うこともある。韓国政府も頭を痛めているというが、旅券法の改正には多くの反対の声があり、棚上げ状態となっている。(翻訳・編集/愛玉)

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