グーグル元中国代表が「求職者を侮辱」とTV番組を批判、ユーザー11万人が賛同―中国

Record China    2012年6月1日(金) 8時29分

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31日、検索大手グーグルの元中国代表、李開復氏が中国の求職・求人マッチング番組に対する抗議を呼び掛けたところ、ネットユーザー11万人がこれに応じた。写真は番組中、学歴詐称と決め付けられ、その場に倒れこんだ男性参加者。

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2012年5月31日、検索大手グーグルの元中国代表、李開復(リー・カイフー)氏が中国の求職・求人マッチング番組に対する抗議を呼び掛けたところ、ネットユーザー11万人がこれに応じた。新華社通信(電子版)が伝えた。

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李氏が抗議しているのは天津衛視の番組「非『イ尓』莫属」。きっかけは、20日の放送でフランス留学帰りの求職者の男性に対して「学歴詐称」と決めつけたこと。男性は山西省出身で、フランスで10年間学んだ後、帰国。自らのキャリアに合った仕事を探すため、同番組に出演した。

企業側代表は早速、男性を面接。「フランスの有名な社会学者は?」など男性の専門に関する質問をしたが、男性は全く答えられなかった。これに不信感を持った企業側代表が「その学歴は本当なのか?」と疑惑の目を受けることに。司会者も「このステージで偽物の取り締まりはしたくないのだが」などと同調。

男性は大学院を卒業しており、「BAC+5」と表記された証明書も提出していたが、ついには企業側代表の1人が「フランスには短期研修コースがたくさんある。これは短大卒を示すものだ」と発言。男性はこうした攻撃に耐えられなくなったのか、突然、その場に倒れ込んでしまった。

番組を見た在中国フランス大使館は「BAC+5は大学院卒を示すもの。男性は学歴詐称ではない」と擁護。ネット上でも多くのユーザーが「企業側代表の勘違い。謝れ」と非難しているほか、フランス在住の留学生らが「自分たちも誤解される恐れがある。迷惑だ」と怒りをあらわにしている。

李氏は「求職者に対する侮辱。番組が謝罪するまで抗議を続けよう」とネット上で賛同を求める投票活動を展開。すると、11万人が支持を表明した。番組側はこれを受け、声明を発表したが、「フランスの権威ある機関が大学院卒で間違いないと言っているので、他の留学生の方々はご安心下さい。今後は番組全体をもっと引き締めます」としただけで、謝罪の言葉は全くなかった。(翻訳・編集/NN)

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