2018年6月17日、重慶晨報によると、サッカーワールドカップ（W杯）ロシア大会を現地で観戦しようとした中国人観光客が偽チケットをつかまされたことで入場できないトラブルが起きている。

記事は、16日に行われたアルゼンチン―アイスランド戦で、重慶市からやってきた中国人観光客30人が試合会場に入場できなかったと紹介。しかし、これはあくまで一部分だといい、重慶市旅遊監察執法総隊の担当者によると、大会全日程で90人の重慶から訪れた観光客が、偽チケットにより試合を観戦できない可能性があるという。

この担当者は「総隊ではすでにW杯のチケットを購入したすべての旅行会社を集め、合理的な賠償制度を定めるよう求めた。また、重慶市内の旅行社が提供するW杯チケットは全てあるロシア企業から購入したものだが、代金を全額支払ったにもかかわらず、現時点でチケットを受け取っていないそうだ」と説明している。

駐ロシア中国大使館は「先日、複数の中国の旅行会社と観光客から、モスクワのある企業から購入したW杯チケットをいまだに受け取れず、会場に入れないとの通報を受けた。この企業は販売権を持っていると自称し、W杯組織委員会メンバーの署名入り書簡も提示しているが、ロシア外務省や大会組織委員会はこの書簡を偽造と判断した。大使館は職権の範囲内で、ロシア当局に厳正な処理を促している」との情報を発表している。（翻訳・編集/川尻）