<体のフシギ>誰もが“自分語り”がダイスキ、その快感は美食や性愛の喜びに匹敵する―米・研究結果

Record China    2012年5月11日(金) 19時52分

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9日、台湾・中央通信社は米紙の報道を引用して、「ヒトは自分について語ると快感に満たされる」とする米大学の研究結果を伝えた。多くの人が“自分語り”を好む理由は、こうした行為が美食やお金、性愛によって得られる喜びと同等のものだからだという。資料写真。

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2012年5月9日、台湾・中央通信社は米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用して、「ヒトは自分について語ると快感に満たされる」とする米大学の研究結果を伝えた。多くの人が自画自賛、自慢といった“自分語り”を好む理由は、こうした行為が美食やお金、性愛によって得られる喜びと同等のものだからだという。

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我々の日常会話のうち約4割が、自分が感じたことや考えたことを他人に伝達することで占められている。米ハーバード大の神経科学者たちは、ヒトが自己伝達行為を行っている時、脳細胞などが示す反応が非常に旺盛になるという5つの実験結果を提示した。実験は、脳画像の読影とヒトの行動の関わりを観察したもの。被験者は、自分自身あるいは他人に関する質問に回答していく。他人に関する質問への回答を選択した被験者には、少々の謝礼金を与えることにしている。なお、質問内容は、ピザの具に関する好みなど極めて日常的なものから、その人物の知性や好奇心、攻撃性などに関わるものまで多岐にわたっている。

実験結果は、「ヒトにとって自分を語る場を与えられることは一種の報酬であり、自己表現をするためならば金銭さえ犠牲にすることがある」というものだった。つまり、多くの被験者が謝礼金を受け取らずとも、自分に関する質問に回答することを選んだのだ。これは、「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」にも掲載された。

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)による実験もこれを証明している。セルフディスクロージャー(自己開示=自分について話す)を行う時、脳内では中脳辺縁系ドーパミン経路に関わる領域が活発化する。ここは食や金銭、性愛などで得られる満足感と関連する部分でもある。(翻訳・編集/愛玉)

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