ワイロも当たり前?中国で入隊希望者が殺到、理由は「一生安泰だから」―ロシア紙

Record China    2012年4月25日(水) 7時50分

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20日、ロシア紙は「ワイロを贈って兵隊になる」と題した記事で、中国では兵隊になりたい若者が後を絶たず、賄賂を使わなければ入隊できないほど人気が高いと紹介した。写真は11年11月、天津市で行われた大学生向けの冬季徴兵検査。

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2012年4月20日、ロシア紙・新イズベスチヤ(Novye Izvestiya)は「賄賂を贈って兵隊になる」と題した記事で、中国では兵隊になりたい若者が後を絶たず、賄賂を使わなければ入隊できないほど人気が高いと紹介した。23日付で環球時報が伝えた。

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中国の高校生は間もなく卒業試験のシーズンを迎える。その後、彼らの一部は新たな大きな門をくぐることになる。それは、大学ではない。徴兵事務室の門である。ロシアと違い、中国では祖国のために神聖な義務を果たすことを誰も避けないばかりか、賄賂を使わなければ入隊できないほど人気が高い。

徴兵が行われる毎年10〜12月になると、ネット掲示板では「どうすれば兵隊になれるのか」といった類の書き込みであふれる。軍に入ることは若者たちの憧れなのだ。だが、その条件はかなり厳しい。年齢は18〜22歳、健康状態が良好であるのはもちろん、政治審査もパスしなければならない。学歴やIQ(知能指数)も審査の対象となる。

中国では沿海部から遠ざかるほど、兵隊になるのが難しくなる。沿海都市の若者は就業の機会が多く、大学にも入りやすい。だが、内陸部では多くの人が兵隊になることは人生を変える大きなチャンスだと考えている。そのため、兵隊になりたい若者すべてがその夢をかなえられるとは限らない。そこにはかなり厳しい競争が待っている。

中国の兵士の手当ては月額110ドル(約8900円)ほどと決して高くはない。だが、かなり安定している。兵役期間が終わると、月額は少なくとも400ドル(約3万2000円)に跳ね上がる。兵役期間中は自動車修理や運転技術が習得できるほか、衣食住すべて無料。貧困地域出身の若者にとって、これ以上魅力的な条件は他にない。

さらに大きな点はロシアの軍隊と違い、中国の軍隊ではベテラン兵が新兵をいじめるといった現象もない。しかも、若者にとっては良い仕事につくためのステップにもなる。退役後、国家機関で働く道が開けるのだ。

だが、徴兵の過程では腐敗現象も起きている。コネがないと兵隊になるのは難しいというのが現状だ。徴兵部門や士官に知り合いがいれば、軍服を着るチャンスはぐっと高くなる。いわゆる「裏口入隊」だ。中国のネット上では「息子は満17歳になります。成績も素行も悪いので兵隊にしようとツテを頼ったところ、ワイロを要求されました。ただ、競争がかなり激しいので、保証はできないと…」といった書き込みもよくみられる。(翻訳・編集/NN)

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