朝鮮半島出身者の遺骨が長崎県の寺へ「1日も早く故郷に…」=韓国ネット「なぜ日本に?」「政府は何をしている?」

Record China    2018年6月1日(金) 19時0分

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31日、韓国・聯合ニュースによると、長崎県壱岐島の天徳寺が、日韓の市民団体や宗教家など100人余りが見守る中で追悼式を開き、日本植民地時代に徴用された朝鮮半島出身者らの遺骨131柱を安置した。資料写真。

2018年5月31日、韓国・聯合ニュースによると、長崎県壱岐島の天徳寺が、日韓の市民団体や宗教家など100人余りが見守る中で追悼式を開き、日本植民地時代に徴用された朝鮮半島出身者らの遺骨131柱を安置した。遺骨は先月中旬まで埼玉県の金乗院にあったが、その後厚生労働省の保管資料室に移されていた。

記事によると、遺骨は第2次大戦終戦後に帰国船に乗って韓国に帰る途上、台風で遭難して死亡した朝鮮半島出身者らのものとみられており、壱岐島や対馬に漂着したものを1976年に住民が収拾した。また日本政府も1983年に収拾し、日本各地の寺院で保管されていた。

天徳寺住職の西谷徳道さんは追悼式で「(1976年の収拾後)42年間放浪した遺骨が帰国に向けて大きな1歩を歩むことになった」とし、「1日も早く遺骨が故郷に帰れるように、韓国と日本政府にお願いしたい」と語ったという。

遺骨を天徳寺に移すため活動した日本の市民団体「遺骨奉還宗教者市民連絡会」は、追悼式の後「遺骨が韓国から近い壱岐島に安置されたが、帰郷の道にはまだつながっていない。日本政府はこれまでの歴史を鑑み、敬意を持って遺骨奉還に積極的に取り組まなければならない。また韓国政府もこれまで放置していた遺骨奉還問題への対応を強化しなければならない」との声明を発表した。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国に持ち帰って合祀すればいいのに、なぜ日本に置いたままなんだ」「祖国に戻すべき」「死んだ後も日本内を転々とさまよっていたのか…」など遺骨となった祖先への哀悼の言葉が寄せられた。

また、「韓国政府は一体何をしているんだ」と自国政府の責任に言及する声や、「国がやるべき仕事を代わりにしてくださってありがとうございます」と市民団体に感謝する声も見られた。(翻訳・編集/三田)

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