キッシンジャー元国務長官が警告、傲慢は米中の不信感を助長させるだけ―中国紙

Record China    2012年4月17日(火) 5時41分

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9日、米国のキッシンジャー元国務長官は米紙への寄稿記事「傲慢は米中の不信感を助長させるだけ」で、衝突は選択であって必然ではないと論じた。写真は11年6月、北京で開かれた世界シンクタンクサミットに参加したキッシンジャー元国務長官。

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2012年4月9日、米国キッシンジャー元国務長官は米紙への寄稿記事「傲慢は米中の不信感を助長させるだけ」で、衝突は選択であって必然ではないと論じた。13日付で環球時報が伝えた。

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キッシンジャー氏によると、傲慢と恐怖が平々凡々な米民主共和両党首にとって一縷の望みとなっている。中国側にも同じような傾向がみられ、傲慢はイデオロギーと軍事面に表れている。中国の「経済の奇跡」は人口ボーナスと脆弱な環境という代償と引き換えにしたにすぎない。いわゆる優れた「中国モデル」は実は新しいアイデアでも何でもない。その証拠に中国は今、過去の「台頭者」と同じように発展の壁にぶち当たっている。

中国は軍事力を急速に発展させているが、経済力の向上が目覚ましい国にとって、それはごく当たり前のこと。だが、中国は領有権を争う土地や海域で処理の仕方を誤り、ほぼすべての隣国が米国に軍事協力や駐留軍の増加をお願いするという事態を招いている。

中国は大雑把な成長からきめ細かな成長へ、そして中央集権から必要に応じた地方分権と民主化へと移行しようとしている。この二大転換を取り巻く問題は方向性ではなく、速さだ。この過程がひとたび外部から干渉を受ければ、中国人は自然に恐怖と脅威を感じ、米国が中国の歴史的台頭を壊そうとしていると思うだろう。

ある角度からみれば、その憶測は全く道理がないわけではない。だが、米国人が認めなくても、事実、自らの民主の道を突き進む豊かな中国と比べ、米国人は好戦的、貧困、独裁的な中国を楽観視している。

それは一体、なぜなのか?そのような中国が米国のために一切の問題を抱え込む身代わりになるはずはなく、外部への言い訳を失った米国は最終的には国内問題に直面することになるからだ。従って、米国人は「不信戦略」で対中関係を主導する道を選ぶようになるだろう。(翻訳・編集/NN)

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