中国航空業界が求める外国人パイロット、今後20年で需要は世界に拡大―仏メディア

Record China    2012年3月31日(土) 6時34分

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28日、経済発展とともに中国の航空業界も急速に拡大。慢性的なパイロット不足を解消するため、外国人パイロットの雇用が急増しているという。写真は中国国際航空のスタッフ。

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2012年3月28日、ラジオ・フランス・インターナショナル(RFI)の中国語版ウェブサイトは「中国はなぜ大量の外国人パイロットを募集するのか?」と題した記事を掲載した。

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ここ10数年来、中国航空業界は慢性的な大型旅客機の操縦士不足に悩んでいた。そこで2002年から外国人操縦士の採用をスタート。2011年末の時点で、1800人を超える外国人操縦士が中国の航空会社に所属している。さらに今年2月には、中国の航空会社10数社が米国のマイアミで操縦士の募集説明会を開催。800人を超える外国人操縦士が中国での就職に意欲を見せ、すでに80人が採用されている。彼らの多くは経営破たんした欧米の航空会社の出身だ。

中国の航空会社の外国人機長の年収は20万ドル(約1640万円)。中国国際航空や南方航空、東方航空などではトップクラスの機長で月収5万元(約65万円)から7万元(約90万円)だという。中国国内で中国人操縦士を養成するには莫大(ばくだい)な費用と時間がかかる。そこで、中国人操縦士よりも30%以上高い給料を支払ってでも外国人操縦士を採用したいのが、中国航空業界の実情なのだ。

中国の第12次5カ年計画(2011〜15年)では、2015年までに45カ所の空港が建設・拡張され220カ所に増加。航空会社が所有する旅客機数も現在の2倍の5000機以上に増える。このため、1機あたり10人の操縦士が必要とされる中国では、操縦士不足問題は今後も続く見込み。米ボーイング社の報告では、今後20年で北米地区では9万7350人の操縦士と13万7000人の技術士が、欧州地区では9万4800人の操縦士と12万2000人の技術士が、アジア地区では18万600人の操縦士と22万人の技術士が、それぞれ必要になるという。(翻訳・編集/本郷)

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