「両親に言ってはいけない9つの言葉」ネットで話題―中国

Record China    2012年3月26日(月) 11時47分

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23日、「両親に言ってはいけない9つの言葉」と題する書き込みが中国のネット上で話題を呼び、多くの若者たちの反省を促している。写真は湖北省武漢市。

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2012年3月23日、長沙晩報によると、「両親に言ってはいけない9つの言葉」と題する書き込みが中国のネット上で話題を呼び、多くの若者たちの反省を促している。さらに、大ヒット映画「桃姐」の人間味溢れるストーリーに刺激され、多くの人々の心に「親孝行」スイッチが入った。若者の9割以上が「言ってはいけない9つの言葉」のうち1つ以上を言った経験があるという。専門家は「両親の『出しゃばり』や『お節介』は子供への愛情の表れだ。子供は年々老いていく両親を理解しようと務め、尊重し、恩義を感じるべきだ」と指摘した。人民網日本語版が伝えた。

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▽「両親に言ってはいけない9つの言葉」

1.分かった、分かった。知っているってば。本当にうるさいな!

2.何か用?用事がないなら切るよ。(両親がただ話をしたいと電話をかけてきた時、彼らの気持ちを理解しているだろうか?そっけなく電話を切っていないか?)

3.どうせ話しても分からないんだから、いちいち聞かないで!

4.やる必要はないって何度言ったら分かるの?どうせちゃんとできないくせに。(加齢とともに、さまざまな能力は衰えるものだ。子供として心配だからこそ制止するのは分かるが、それによって両親は自分の無力感がさらに強くなる)

5.お父さんお母さんのやり方はもう時代遅れなんだよ。(両親の提案は、もはや役に立たないかもしれないが、もう少し違った答え方をすることができないだろうか?)

6.私の部屋を勝手に片付けないでよ。どこに何があるか分からなくなったでしょ。(自分の部屋は自分で片付けるのが一番。自分で片付ける意思がないなら、両親の好意は甘んじて受けるべき)

7.食べたいものは自分で取るから、別に取ってくれなくていいよ。(子供の帰宅を心待ちにする母親は、手料理に愛情を込めている。黙って受け入れるべき)

8.残り物は食べないようにと、何度言ってもどうして分からないの?(両親世代のモッタイナイ精神は改めにくい。できるだけ料理する量を減らすように仕向けた方が良い)

9.もう子供じゃないんだから、あれこれうるさく口を出さないで。

投稿者は、「これらの言葉は、何気なく出たとしても、聞いた側は悲しく感じます。両親のことを思いやり、子供として、このような両親を悲しませる言葉は二度と口に出さないよう気をつけて下さい」と訴えた。

▽9割「9つの言葉のいずれかを言ったことがある」

22日に某大学生QQ群で調査した結果、「9つの言葉のうち1つでも口に出したことがある」と答えた人は90%に達した。特に、1、3、5、8の言葉を言ったことがある人が目立った。長沙市河西区の大学3年生・李強(リー・チアン)さんは、「残り物を食べないように言うのは、父母のためを思ってのこと。両親の価値観が通る時代が終わったことも事実だ」と話した。李さんによると、1990年代生まれの若者と両親世代との考え方の違いは大きく、見解の違いを口にすることも止むを得ないことだという。

ネットユーザー「@馬睡睡」さんは、「9つの言葉を見て、なんとも言えない気持ちになりました。ある言葉によって受ける両親の心の傷は、我々の想像以上のものかもしれません。今後は、くれぐれも注意して、親の言う事をよく聞く孝行娘になりたいです」と書き込み、9つの言葉はよく考えると悪意はないとはいえ両親を深く悲しませ傷つけるものだと反省した。

▽専門家「9つの言葉は親子間のコミュニケーションを妨害」

親子関係に関する研究が専門の長沙市心理学会の劉立京(リウ・リージン)氏は、「子供が常日頃から親に対してこのような言葉を話すことは、親子間のコミュニケーションの妨げとなる。親と子供が良好な関係を築くことができないと、子供が大きくなるにつれ、世代間の溝がますます深まり、お互いを認め理解することが困難になる」と指摘した。さらに、「成人前の子供がこのような言葉を習慣的に発しているなら、両親の教育方法が正しくなかった結果と言える。親が成長した子供をいつまでも子供扱いし、上から目線で教育者気取りでいても、子供は成長するにつれてより多くの知識を得て、いつかは親を追い抜く。また、子供の立場から子供のことを考えるスタンスを親が持たないと、子供が身に着けるべき自尊心が育たなくなる恐れがある」と警告した。

子供がすでに成人している場合は、両親をもっと理解し、尊重する姿勢が必要で、両親のすることは全て、子供を思った上のことだと理解しなければならない。劉氏は、「両親を理解し尊重することは、両親に対する最良の恩返しだ。1980年代生まれ、1990年代生まれが育ってきた環境は、父母が育った時代とは雲泥の差がある。子供が自分の両親が育ってきた時代背景やプロセスを知り、両親の自分に対する行動様式を心理的に追体験して初めて、両親への真の理解が生まれ、両親の恩義を実感できる」と語った。(編集/TF)

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