<続報>清代のべん髪ミイラ、墓室内に良好な保存条件―福建省寧徳市

Record China    2012年3月25日(日) 15時31分

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21日、中国・福建省で発見された清代のべん髪のミイラに関して、これが埋葬されていた墳墓の調査が進んでいる。墓室内には異臭どころか、ほんのりと樹皮のような香りが立ち込めていたという。

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2012年3月21日、中国・福建省で発見された清代のべん髪のミイラに関して、これが埋葬されていた墳墓の調査が進んでいる。海峡都市報の報道。

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今月、福建省寧徳市霞浦県で、盗掘に遭った清代の墳墓から、130年前に埋葬された保存状態のほぼ完ぺきなミイラが発見された。墓の主は男性でべん髪を結っており、その着衣から清代の官吏であることが判明。文官正五位の奉政大夫(現在の市政府上層部に相当する職位)を務めたらしく、その子孫にあたる王さん一族は今も地元一帯に暮らしている。

王さんたちが、ミイラを研究用として県博物館に無償提供する意向を示したため、墳墓は内部までくまなく調査が行われることになった。墓室は3つあり、それぞれ役人とその妻、両親のものだったが、役人本人の墓室は非常に状態が良く、これが完癖なミイラ化に一役買って出たものと思われる。すなわち、室内が非常に乾燥しており、密閉されて酸素不足の状態であったことが好条件だった。杉の木で作られた棺はきれいに原型をとどめていたが、桐油とそれに混ぜた石灰などが幾重にも塗りこめられ、完璧な密封状態をつくっていた。また、木くずを詰めたポプリがふんだんに使用され、脱臭だけではなく除湿の作用ももたらしたようだ。墓室内には異臭どころか、ほんのりと樹皮のような香りが立ち込めていたという。(翻訳・編集/愛玉)

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