日本が抗議した比マニラの「慰安婦像」、何者かが損壊―中国メディア

Record China    2018年4月9日(月) 11時20分

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8日、中国メディアの環球網は、日本大使館がその設置に強く抗議したフィリピン・マニラの「慰安婦像」が何者かに損壊されたと報じた。

2018年4月8日、中国メディアの環球網は、日本大使館がその設置に強く抗議したフィリピン・マニラの「慰安婦像」が何者かに損壊されたと報じた。

8日付の日本メディアの報道を引用して伝えたもので、フィリピンの華人団体などがマニラに昨年12月に設置した、日本軍占領下の慰安婦を象徴するという女性像の台座底部のプレートに刻まれていた「フィリピン人慰安婦の像」の文字が、何者かに消されていたことがこのほど分かったという。

日本メディアによると、プレートは、横20センチ、縦8センチの金属製で、表面は摩耗したように灰色に変色し、文字が刻まれていたことも判別できない状態だった。紙やすりか薬品のようなもので、人為的に手が加えられたようにみえたという。女性像や台座正面の記念碑、寄贈者らの名前が刻まれた台座裏については、損壊は確認されなかった。文字が消された時期は不明で、近くの店員によると、像などを監視していた警備員は、設置から1カ月ほどで姿を消したという。

日本メディアによると、像設立で助言役を務めた華人はプレートの損壊を知り「これは旧日本軍による暴行の歴史を記す貴重な記念碑だ」と強調。マニラ市と相談の上、警察に被害届を出してプレートを復元する方針を示したという。

環球網は、こうした日本メディアの報道を紹介した上で、女性像はフィリピンの華人団体「トゥライ財団」などから資金の提供を受けて作られたもので、政府機関「フィリピン国家歴史委員会」が認定したこと、台座正面の記念碑には「日本占領期に虐待の犠牲となったフィリピン人女性を追悼する」などと記されていること、昨年12月8日にマニラ市と国家歴史委員会の関係者が共同で慰安婦像の除幕式を行ったこと、在フィリピン日本大使館が「像の設置は日本政府の立場と相いれない」とフィリピン側に遺憾の意を伝えたことなどを紹介した。(翻訳・編集/柳川)

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