2012年2月22日、広東省韶関市の衛生部門は、同省仁化県董塘鎮に住む子どもの血液中鉛濃度を調べるため、現地に医師を派遣した。これ以前に、すでに検査を受けた子どもの過半数が血液から基準値を超える鉛が検出されているという。中国新聞社が伝えた。

【その他の写真】

董塘鎮で最初に血液中から基準値を超える鉛が検出されたのは大坪村の村長の孫娘（7歳）だった。2011年5月ごろから髪が抜けるようになり県の病院に連れて行ったが、ビタミン不足と診断された。

半年経っても症状が治まらず、旧正月に帰郷した娘が重金属中毒による症状ではないかと疑い、ちょうど同じ症状が出ていた隣家の子どもも連れて市の保健所で検査してもらったところ、血液から基準値を超える鉛が検出された。

その後、不安になった村の他の住民が検査を受けると次々に血液から基準値を超える鉛が検出された。検査を受けた69人（うち63人が未成年）中児童37人の血液から基準値を超える鉛が検出されたことから、韶関市、仁化県の現地政府は事態を重く見て緊急会議を行い、医師を派遣するとともに原因究明に乗り出した。

現在のところ、現地の環境保護部門が行った調査では、大気、土壌の検査は完了してないが、地表水と地下水からは問題が見つかっていないという。（翻訳・編集/岡田）