鉄道部の負債比率が60%に、今年は新規建設を大幅縮小―中国

Record China    2012年2月21日(火) 7時20分

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19日、中国の高速鉄道が今年は新規建設計画を大幅に減らしている。写真は昨年11月、江西省宜春市の鉄道建設現場。工事中断から2カ月を迎えた。

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2012年2月19日、中国の高速鉄道が今年は新規建設計画を大幅に減らしている。中華工商時報が伝えた。

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中国鉄道部が今年、高速鉄道の新規建設を計画しているのは9つのプロジェクト。昨年初めに計画された70プロジェクトから大幅に縮小された。高速鉄道を含む鉄道関連のインフラ投資額は4000億元(約5兆490億円)。2010年の約7000億元(約8兆8000億円)と比べ、こちらも大きく減少した。

鉄道部によると、今年1月の全国の鉄道基本建設投資額は前年同期比76%減の87億元(約1098億円)、固定資産投資額は同69.6%減の122億元(約1540億円)で、2009年以来の最低水準となった。

こうした大幅縮小の直接の原因は、昨年7月の追突・脱線事故をきっかけとした安全性に対する憂慮と融資の行き詰まりにある。昨年12月、盛光祖(ション・グアンズー)鉄道部長は初めて、これまでの鉄道建設に「拡大を急ぎすぎた」「速度基準を高くしすぎた」「むやみに工期を圧縮した」などの問題があったことを認めている。

銀行からの融資が難しくなったことで資金難に陥り、多くの建設中のプロジェクトが頓挫した。昨年1〜11月の鉄道関連の固定資産投資額は前年同期比28.4%減の4916億元(約6兆2000億円)、昨年初めに計上された7455億元(約9兆4000億円)から大幅に減少した。

中華鉄道網が昨年8月に鉄道建設会社23社にアンケート調査を実施したところ、計画通り順調に建設工事が進んでいる案件はわずか3割で、頓挫したか、半分頓挫した状態にある案件が70%を占めた。

また、昨年9月30日現在、鉄道部の総資産は3兆7395億2000万元(約47兆1400億円)、負債額は2兆2288億5000万元(約28兆1000億円)で負債比率は59.6%に達した。今年は負債比率が70%を超えると予想されている。(翻訳・編集/NN)

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