2012年2月6日、浙江省杭州市の中国美術学院で2012年入学試験が始まった。多くの応募者が全国各地の試験会場で入学試験を受けた。杭州新聞ネットが伝えた。

【その他の写真】

入学希望者は毎年増え、今年はおよそ9万人の受験生が全国各地の試験会場で入学試験を受けた。募集人数を大幅に上回り、人気専攻の応募人数と募集人数の比率はなんと100：1だという激しい競争だった。

試験当日早朝から会場の外には受験者とその家族が多く集まり、娘を応援するために来場した劉さんは、国内美術分野の激しい競争にビックリし、娘をイタリア芸術学校に留学させると語った。

美術学院の入学はますます厳しくなり、専攻科目だけではなく、一般科目の成績も重視しているため、英語や国語等の科目の基準点数が低いといくら才能があっても入学が難しいと一般科目に自信がない受験生もいた。

学校側は、入学できてもできなくても海外に留学する学生が多く、学校側も学生の視野を開拓するために海外に交流生として派遣する時もあるという。そのため、今後も英語などの一般科目に対する要求はさらに高くなると予想される。

中国美術学院は、中国で最初にできた総合国立高等芸術学府で、世界でも認められている中国唯一の美術系大学。かつて多くの芸術家を育み、卒業後、世界各地で活躍している卒業生も多い。知名度も高く、実力もある名門大学のため、芸術家を目指す応募者が毎年殺到している。（翻訳・編集/kurenai）