北朝鮮絵画が中国で大ブーム=専門家は投機目的の購入に「リスク大きい」と警鐘―中国メディア

Record China    2012年1月9日(月) 5時50分

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7日、北朝鮮人画家による油絵の人気が中国で急上昇。投資対象としても北朝鮮絵画が注目されており、その価格も上がる一方だ。しかし「リスクが大きい」と専門家は指摘する。写真は10日、浙江省杭州市の西湖文化国学長廊で開催された北朝鮮油絵展。

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2012年1月7日、中国新聞網によれば、北朝鮮人画家による油絵の人気が中国で急速に高まっている。数年前にはわずか数百元だった販売価格も、今ではうなぎのぼり。中国の美術愛好家だけでなく、投資家たちも北朝鮮絵画に熱い視線を送っており、その価格は上昇するばかりだ。

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昨年12月11日から今年の1月1日まで山東省済南市で「朝鮮油絵展」が開催された。展示された作品は、独特な暖色使いで人民の幸福な生活や北朝鮮の美しい景色が描かれている。その多くはすでに「売約済み」で「12月29日の時点で作品の6割以上に買い手がついている。これまでに2度、同様の展示会を開いているが、今回の売れ行きは予想以上」と主催者側はいう。北朝鮮人画家の作品を純粋に気に入って購入する客が着実に増えている一方で、価格の上昇に目をつけた投資家の購入も急増しているという。

現在、ネットオークションなどでは数千元以上で取引される北朝鮮絵画。今回の「朝鮮油絵展」では人物画で2万元(約25万円)、最も高い作品は十数万元(百数十万円)の高値がつけられた。2011年春の北京市で行われた国際オークションに正式に出品されたことで、人気に拍車がかかった。中国人画家よりもはるかに安価で、希少価値のある北朝鮮絵画を投機目的で購入する人々が増えたことは当然のなりゆきだが、山東省書刻芸術家協会の張躍進(チャン・ユエジン)主席は「美術品は投資対象になりえない。リスクも大きい。投資には慎重になるべきだ」と主張する。ネット上には北朝鮮絵画購入を勧める文句があふれているが、その多くは根拠のない利益を大げさにうたったもの。一般投資家は十分な注意が必要だ。(翻訳・編集/本郷)

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