今年の中国の帰省トレンドはネットで正月用品購入して身軽に帰省

人民網日本語版    2018年2月15日(木) 0時20分

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以前なら、春節(旧正月、今年は2月16日)の時期になると、土産の詰まった大きな荷物をたくさん抱えた帰省客が列車やバスに乗る姿が「風物詩」となっていたが、帰省する人々の多くにとって嬉しい気持ち半分、負担にもなっていた。

以前なら、春節(旧正月、今年は2月16日)の時期になると、土産の詰まった大きな荷物をたくさん抱えた帰省客が列車やバスに乗る姿が「風物詩」となっていたが、帰省する人々の多くにとって嬉しい気持ち半分、負担にもなっていた。しかし現在はネットショップで正月用品を買い求め、そのまま実家に送ることが可能となり、多くの人々は身軽に帰省できるようになっている。中国新聞網が報じた。

また、ネットショッピングでもバラエティに富んだ正月用品を買うことができるようになり始めている。中国各地の名産品だけでなく、ハイテク商品や化粧品も新たな「正月用品」の人気商品となりつつある。

ネットショップによる正月用品購入で、身軽な帰省を可能に

便利なネットショッピングは、中国の「新四大発明」の一つにも選ばれており、多くの人がこの便利な方法で正月用品を購入するようになっている。

北京で働く陳城さんは取材に対して、「両親に贈る茶葉やスマホ、マフラーなど、ほとんどの正月用品を通販サイトで買って、直接福建省の実家に送った。実家はかなり遠いし、列車を降りてからもバスに乗り継がなければならず、たくさんの荷物を持ち帰るのはとてもたいへん。それにその道中で破損してしまわないかも心配なので、ネットで買って直接実家に送ることにした」と話した。

「春節特需」に合わせて、通販サイトの京東やアマゾン中国、蘇寧易購などでは、正月用品の特設コーナーを設置して、クーポン発行や超特価商品の販売などの販売促進キャンペーンを実施して、集客に取り組んでいる。

通販サイトだけでなく、微信(Wechat)もまた正月用品を購入できる方法の一つとなっている。

近年、ネットで正月用品を買う人がますます増加している。中国マーケティングリサーチ企業大手・艾瑞咨訊が京東と共同で発表した「華東地域の80後(1980年代生まれ)と90後(90年代生まれ)の正月用品購入研究報告」によると、回答者の64.8%が「インターネットも正月用品を購入する重要な方法の一つ」と答えている。ネットで購入する正月用品の予算については、4割以上が「昨年より多い」、半数以上が「昨年とほぼ同じ」と答え、「去年より大幅に減った」という回答はわずか0.8%だった。

中国各地の名産品を思いのままに

ネットショップの登場で、中国各地の名産品を始めとするバラエティに富んだ正月用品を購入できるようになっており、人々の選択肢がより増えている。

そんななか京東はこのほど、各地の人々がどのような特産品を正月用品として購入しているかを示す興味深いデータを発表した。

統計によると、上海の人は、山西省の羊のモツ入り春雨スープ、北京の人は四川省ゴールデンキウイ、深センの人は陝西省咸陽市のナシ、広州の人は浙江省南湖のアヒルの塩漬け卵、天津の人は安徽省■(■は石へんに易)山県のモモの缶詰、重慶の人は山西省天鎮県のアワ、杭州の人は広西チワン族自治区桂林市の蒸し菓子を好んで購入している。

また、武漢の人は湖北省洪湖市のレンコン、南京の人は福建省武夷山の甘夏、蘇州の人は四川省眉山市のデコポン、西安の人は河南省信陽師の貢麺、瀋陽の人は四川省宜賓市の燻製肉、青島の人は広西チワン族自治区荔浦のサトイモ、鄭州の人は四川省のデコポン、大連の人は蒸留酒である「白酒」の瀘州老窖(アルコール度数52度)、寧波の人は河南省淅川県のキンカンを好んで購入している。

この統計結果から、スーパーに比べネットショップのほうが、中国全土のバラエティに富んだ名産品や食品を購入できることをある程度反映している。

ハイテク商品や化粧品が正月用品として人気に

ネットショップでは、食品や服、タバコや酒といった定番商品だけでなく、新しい正月用品も人気となっている。

ネットショップ・天猫が実施した正月用品フェスティバルの人気ランキングには、ハイテク商品が続々とランク入りしている。天猫の統計によると、同イベント初日、ECOVACS(エコバックス)の床用ロボット掃除機が1時間で約1万台売れた。また、食器洗浄機の売上高が前年同期比で5倍以上増となり、AI(人工知能)スピーカー・天猫精霊(TmallGenie)が約3万台売れた。

京東の統計によると、1月20日から28日にかけて実施された同サイトの正月用品フェスティバルでは、スマート温水洗浄便座の販売量が前月同期比で185%増、AR(拡張現実)の販売台数が同期比215%増、VR(バーチャルリアリティ)機器の販売台数は同期比119%増となった。

それ以外にも、京東の過去3年間の正月用品フェスティバルの統計と比べると、化粧品・コスメの売上高が際立って増加している。特に今年の売上高は、前年同期比900%増と、激増している。

京東の関係者は、「正月用品フェスティバルの人気商品は食品などから生活用品へと変化している。消費者は春節期間中に、居住空間や自身のイメージを美しくレベルアップして新たな年を迎えるため、生活用品や化粧品・コスメを購入している」と分析している。(編集KN)

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